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北海道新聞2024年2月21日 22:37(2月21日 23:13更新)
とうべつ学園の授業で、肉じゃがと似たキルギスの料理を紹介する伊藤麻美教諭(奥)
【当別】国際協力機構(JICA)の教師海外研修で中央アジアのキルギスを訪れた小中一貫義務教育学校「とうべつ学園」の社会科教諭伊藤麻美さん(34)が21日、遠く離れた国や地域との共通点について考える授業を行った。中学1年生に当たる同学園の7年生にキルギスとアイヌ民族などとの共通点を教え、生徒たちは驚いていた。
教師海外研修は、JICAの支援国を視察した内容を授業に生かしてもらい、子どもたちの国際理解を深めることが目的。10年以上前から実施している。
とうべつ学園の教諭の参加は初めて。伊藤教諭は昨年12月、道内各地からの参加者8人の団長としてキルギスに5日間滞在し、学校見学や文化体験などを通して現地の様子を学んだ。
21日は地理の授業でキルギスを取り上げた。伊藤教諭は現地で撮影した写真を使い、クイズ形式で風土や文化を紹介した。肉じゃがと同じような料理などがあること、十勝地方と気候が似ていてイモや小麦の栽培が盛んなこと、アイヌ民族が使うムックリ(口琴)とそっくりな楽器があることなどを教えた。
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(和賀豊)