北海道新聞2024年12月18日 18:25
「子どもからお年寄りまでみんなが元気に明るく暮らせる地域づくりを進めたい」。4月上旬に幌延町問寒別地区で開かれた、同地区の集落機能の維持を支援するNPO法人「ミナといかん」の設立総会。代表理事で同地区の酪農業、芳野福一さん(69)は総会終了後の取材で力を込めた。
同町の集落支援事業の取材を始めて約2年。事業実現に向けたNPO法人の設立に立ち会い、住民や町の「自分たちのマチは自分たちで守る」という熱い思いを感じた。
集落機能の維持を支援するNPO法人は宗谷管内唯一で、道内でも珍しい。法人名の「ミナ」はアイヌ語で「笑う」を意味し、「といかん(問寒)」で「みんなが笑顔で暮らしていきたい」との思いを込めた。
■支援員3人常駐
法人の事務所は問寒別地区中心部にあり、地域おこし協力隊員1人と集落支援員3人が常駐。高齢者の買い物の代行や草刈りなど日常生活の支援、町営住宅の管理、町内会や憩いの場づくりといった地域活動の支援などを展開していく予定だ。
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