木葉下の春＝堀井泰孝

毎日新聞　2025/3/11 06:00（最終更新 3/11 06:00）　有料記事　2873文字　堀井泰孝

　木葉下町。「あぼっけちょう」と読む。水戸市北西端に位置する、朝房山のふもとの集落だ。地名はアイヌ語の「o－pok（崖の下）」に由来するとされる。のどかなこの地は、14年前に起きた東日本大震災を「予言」していたようなストーリーが展開される、ある本の舞台の一つとなった。私（記者）は2月、木葉下を訪ねた。紅梅が咲き始め、いつもの穏やかな春が近づいていた。

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https://mainichi.jp/articles/20250310/k00/00m/040/078000c