先住民族関連ニュース

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アイヌの伝統歌ユニット「マレウレウ」が浅草で主催イベント、ゲストにUA登場

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(cinra.net 2010/12/04 11:51)

アイヌの伝統歌「ウポポ」の祭典『マレウレウ祭り』が、2011年2月13日に東京・浅草のアサヒ・アートスクエアで開催される。
同イベントを企画しているのは、ウポポの再生と伝承をテーマに活動する女性4人組「マレウレウ」。天然トランスともいえる独特の輪唱など、ウポポを忠実に再現する貴重なアーティストだ。これまでにトンコリ奏者「OKI」のサポートとして、海外でもそのパフォーマンスを披露してきた。
初の東京開催のゲストに招かれたのはUA。当日は2組のライブに加え、マレウレウがナビゲートする体験ワークショップ「みんなでウポポ」のコーナーや、東京ではなかなか味わうことのできないアイヌ料理の出店もあるそうだ。
予約は主催のAsahi Cafe Nightのウェブサイトにて受付中。200名限定のイベントとなっているので、気になる方はお見逃しのないように。
『マレウレウ祭り~めざせ100万人のウポポ大合唱!vol.2~』
2011年2月13日(日)OPEN 17:30 / START 18:30
会場:東京都 浅草 アサヒ・アートスクエア
出演:マレウレウ UA
料金:3,800円
http://www.cinra.net/news/2010/12/04/115151.php

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■ 白老の観光客2年連続減少、牛肉まつり中止など痛手

2010-12-13 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2010年12月4日(土)朝刊】
 白老町を平成22年度上半期(4~9月)訪れた観光客は、102万650人で、前年度同期を9万5957人、8・6%下回った。前年度を下回ったのは2年連続。町は口蹄(こうてい)疫問題による牛肉まつりや港まつり中止、大型宿泊施設の休業などが減少要因とみている。
 日帰り客は98万1432人(前年度同期比8・2%減)、宿泊客は3万9218人(同16・9%減)。
 地区別は、虎杖浜温泉地区が51万5351人(同10・2%減)。宿泊・日帰り客、飲食店・みやげが増えたものの、体験・ツーリズム、自然景観、スポーツ・レクリエーションの大幅減が全体を押し下げた。
 白老地区は50万5299人(同6・9%減)。体験・ツーリズム、自然景観、文化・歴史が増えたものの、大型宿泊施設の休業で宿泊・日帰り客が大幅に減少した。アイヌ民族博物館は13万5668人(同10・3%増)。
 増加で目立ったのは、虎杖浜温泉地区の大型宿泊施設への日帰り入浴客(同11・1%増)、白老地区の体験・ツーリズム(同41・7%増)。減少が顕著だったのは虎杖浜温泉地区の体験・ツーリズム(同48・4%減)、白老地区の宿泊客(同68・3%減)、まつり・イベント(同25・3%減)など。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/12/04/20101204m_08.html

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アイヌ文化 生活視点で 県博で工芸品展

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(沖縄タイムス 2010年12月4日 09時32分)
 アイヌ民族の工芸品を集めた展示会「アイヌ―美を求める心」(アイヌ文化振興・研究推進機構、文化の杜共同企業体など主催)が3日、那覇市の県立博物館・美術館で始まった。生活用具や工芸品を通し、北海道の先住民族が築いた文化を伝える。来年1月10日まで。
 北海道のアイヌ民族博物館が所蔵する衣食住、祭祀(さいし)で使われる物品、約300点を披露。サケ皮製の靴や樹皮で作った衣料など、手近にある原材料を使ったものや交易で手に入れた真ちゅう、ガラスをあしらった装飾品などが並んだ。
 同機構の中村睦男理事長は、一口で「アイヌ文化」とくくれない多様性を沖縄と重ね合わせ「北端、南端で文化を築いた双方だからこそ感じ取れるものがあると思う」と妙味を語った。

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-04_12545/


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語り合うことばの力

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(朝日新聞 2010年12月03日)
■語り合うことばの力 カムイたちと生きる世界
 中川 裕《著》 
■豊かなアイヌの言語文化
 アイヌ文化は本来、文字を持たないが、そこにはとても豊かな「ことば」の世界がある。アイヌ語やアイヌ文学の専門家が、文字を持つ社会と持たない社会におけることばのあり方の違いや、その豊かさを考察した本だ。
 アイヌの世界観で重要なカムイ(神)は、人間の身近にいる敬服の対象であるとともに、取引の相手でもある。そこでカムイへの祈りや駆け引きなど多彩なことばが日常を彩り、一方でカムイを説得するため、ことばの能力が問われるという。雄弁さの重視は人間同士でも同じで、知力の限り主張を述べ合うチャランケなどがその代表だ。

 さらに、ことばの魅力が集積されるのが口承文芸だ。例えばユーカラの変化に富んだ物語や常套句(じょうとうく)と即興を織り交ぜた話法の妙、そして語り手と聴衆が一体となるパフォーマンスによって、読書とはまったく異質の体験が生み出される。著者は、語り聞く行為の特徴は、語や文以外の息づかいや周囲の雰囲気が一体となって記憶に刻まれ「実感する」ことにあると分析する。
 アイヌ民族の生活には日常会話以外に、ことば自体を楽しむ「ことばあそび」や「となえごと」「うた」など様々な言語活動があり、著者の豊富な事例からも、そのことばの世界がいかに生き生きとして豊かであるかが伝わる。
(岩波書店・2415円)

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000861012030001

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基地への思い 音に乗せ

2010-12-13 | 先住民族関連
(朝日新聞 2010年12月03日)
 米軍基地をめぐる問題に揺れる沖縄の人々の思いや文化を音楽を通して学ぼうと、箕面市立第六中学校(渡部吉一校長、生徒数538人)で1日、沖縄在住のフォーク歌手、佐渡山豊さん(59)ら4人のミュージシャンを招いて平和学習会が開かれた。全校生徒が集まった体育館にはアンコールを求める声が響き、ライブハウスのような熱気に包まれた。
 冒頭、企画をプロデュースした関西沖縄文庫主宰の金城馨さん(57)が「(基地を背負う)沖縄ではまだ戦争が続いています。もし、いまの日本が平和と言うなら、沖縄は日本ではないことになりませんか」と問いかけた。
 基地や反戦を題材にしてきた佐渡山さんは、普天間飛行場を名護市辺野古の海に移設する日米政府の計画を皮肉ったオリジナル曲「海どろぼう」や、1903年、大阪の勧業博覧会で沖縄やアイヌの人らが見せ物として陳列された事件を題材にした「人類館事件の歌」などを熱唱。沖縄出身で京都在住の大城敏信さんは、三線(さんしん)を奏でながら沖縄民謡を披露した。
 3年生の横山真依さん(14)は「難しい言葉も、歌に乗せると心の中にすっと入ってきました」。初めて「人類館事件」を知ったという3年生の井手麻由佳さん(14)は「他人を見下すことによって自分の立場を高めようとするのは、学校のいじめとも重なります」と話していた。

http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000001012030002

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「宗谷防人物語」未来遺産に登録決定 戦争遺産として初

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(朝日新聞 2010年12月2日)
 貴重な文化・自然遺産を後世に伝える活動を応援する日本ユネスコ協会連盟の第2回「プロジェクト未来遺産」に、稚内市歴史・まち研究会(富田伸司会長)の進める「★未来人(みらいびと)への贈り物★ 宗谷防人物語(そうやさきもりものがたり)」の登録が決まり1日、富田会長らが概要を説明した。
 「物語」は、稚内が宗谷海峡を挟んだ最北の国境地域に位置するため、約200年前から国境警備に尽力した津軽・会津藩士らと、アイヌ民族との交流などを紙芝居やラジオドラマにして、子どもたちに平和の大切さを伝えるプロジェクト。
 同研究会は、稚内市郊外の旧海軍送信所跡地に残る、1930~31年建築の事務所など廃屋3棟の保存と周辺での桜の植樹などに取り組んでいる。今回はこの3棟も未来遺産に登録された。このうち「稚内赤れんが通信所」として修復した建物は将来、「物語」を伝える施設として整備する計画だ。
 未来遺産はこれまでに全国で計20件登録されたが、多くは生物環境や歴史的景観の保存がテーマで、「戦争遺産」の指定は初めて。
 未来遺産運動事務局は「戦争の遺物・遺構として保存するのではなく、歴史的事実を通じて平和の大切さを伝える活動を重視した」と説明している。富田会長は「国境のまちの位置づけがポイント。登録の名に恥じない活動を続けたい」と喜んでいる。
 道内ではこのほか、NPO法人ウヨロ環境トラスト(白老町)と知床財団(斜里町)の活動も登録された。

http://mytown.asahi.com/areanews/hokkaido/HOK201012010014.html

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千歳市の縄文墓群も登場 遺跡シリーズに大谷さん執筆

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2010年11/30)
 新泉社のシリーズ「遺跡を学ぶ」に、千歳市内で発掘された縄文時代の墓を紹介する「北の縄文人の祭儀場―キウス周堤墓群―」が加わった。元千歳市埋蔵文化財センターの大谷敏三さん(61)が執筆している。
 第一線の研究者が、1人1遺跡を手掛けるシリーズ。キウス周堤墓群が74カ所目になる。
 キウス周堤墓群は、約3000年前の縄文時代後期の墓地。千歳市中央地区にある。墓を掘った土を積み上げた土手に囲まれ、大きなものは直径75メートルにも。8基確認され、地上から見られる国内最大の墓として、1979年国指定史跡に指定された。狩猟生活で、土木工事をしないとされていた縄文人の概念を変えた遺跡としても知られている。
  「北の縄文人―」は、当初アイヌ民族のチャシ(砦)と考えられていた周堤墓が、縄文時代の墓と認識された経過、さらに北海道独自の墓制の変遷、そこに暮らした人々や社会制度などを分かりやすく解説している。
 「当時は、死んだらどうなるかの想像力が豊かになった時期。墓制に他界があるという考えが現れている」と大谷さん。「縄文人の概念を変えるほど重要な遺跡が地元にあるということを知ってもらいたかった」とも話している。
 A5判93ページ、1500円(税別)。

http://www.tomamin.co.jp/2010c/c10113001.html

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アイヌの祭典〈マレウレウ祭り〉にUAの出演が決定

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(oops 2010/11/30 15:50)
 アイヌの伝統歌〈ウポポ〉の再生と伝承をテーマに活動する女子四人組、マレウレウ。彼女たちがスタートさせた祭典〈マレウレウ祭り〉が、2011年2月13日(日)アサヒ・アートスクエア(アサヒスーパードライホール4F)にて開催されることが決定した。
 東京では初開催となる同イヴェントのゲストはUA。当日は2組のライヴに加え、マレウレウがナビゲートする〈ウコウク(輪唱)〉を体験できるワークショップ〈みんなでウポポ〉のコーナーや、東京ではなかなか味わうことのできないアイヌ料理の出店も予定されている。
 チケットは、現在オフィシャルサイトで予約受付中。200名限定なので、お申し込みはお早めに。

〈マレウレウ祭り〉
2011年2月13日(日)アサヒ・アートスクエア(アサヒスーパードライホール4F)
出演:マレウレウ×UA
開場/開演:17:30/18:30
料金:3,800円(全席自由)
問い合わせ:P3 art and environment(03-3353-6866)
・〈マレウレウ祭り〉 オフィシャルサイト
http://www.p3.org/aas/110213/index.html

http://oops-music.com/info/view_news.html?nid=61905


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アイヌ文化を知って…北海道から初の移動博物館

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(読売新聞2010年11月30日 )
 アイヌ文化を広く知ってもらおうと、北海道白老町の「アイヌ民族博物館」が12月10日、道外では初めてとなる移動博物館「アイヌミュージアムフェア in 横浜」を神奈川県横浜市南区の同市南公会堂で開く。
 来年5月に同市立蒔田(まいた)中が同市立中として初めて北海道へ修学旅行に行くのに先立ち、同館が横浜開催を決めた。
 当日は午後4時からの2部構成。前半は、竹で作ったアイヌの伝統楽器「ムックリ」の製作・演奏とアイヌ独自の文様の刺しゅうを行う体験教室がある。後半は、同館学芸員がアイヌの歴史や文化について40分間講話した後、伝統儀式「カムイノミ」や、昨年9月に国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「アイヌ古式舞踊」などが披露される。会場ではアイヌの民族衣装や民芸品の展示もある。
 アイヌ民族博物館は昨年から、アイヌ文化をPRするための教育事業として同フェアを始め、これまでに道内の札幌、函館、ニセコ町の2市1町で開いた。
 同館には全国から年間約8万人の修学旅行生が訪れ、そのうち県内からは3000~4000人。大半が高校生だが、横浜市立中としては初めて蒔田中の3年生約150人が、来年5月28日から2泊3日で、北海道へ修学旅行に行くことが決定。同館も訪れるという。
 道外で同フェアの開催を検討していた同館は、多くの高校生が神奈川から訪れていることもあり、蒔田中の訪問をきっかけに、「横浜市民に深くアイヌ文化を知ってもらおう」と横浜での開催を決定。当日午後1時からは同館職員が同中を訪れ、総合学習などの時間を利用し、アイヌの歴史について講話したり伝統舞踊を教えたりする一足先の“事前授業”も実施する。
 同中の木村悦雄校長は「北海道の文化を事前に勉強すれば、実際の修学旅行で、より深く北海道を知ることができる。生徒も楽しみにしている」と期待する。
 同館伝承課の山丸郁夫課長は「初の道外開催なので、職員一同わくわくしている。当日はアイヌの文化が分かりやすく理解できる構成となっているので、多くの市民に遊びに来てもらいたい」と話していた。
 同フェアは入場無料。「ムックリ」と「アイヌ文様」の体験教室は、定員各30人で事前申し込みが必要。第2部のアイヌの歴史文化についての講話とアイヌ古式舞踊などの公演は、定員350人。申し込み、問い合わせは、同館(0144・82・3914)。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101130-OYT8T00394.htm

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北方圏の食文化比較研究 苫小牧

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 11/29 14:05)
 【苫小牧】苫小牧駒沢大の環太平洋・アイヌ文化研究所のシンポジウム「アイヌ民族と北方圏の食文化」が28日、同大で開かれ、アイヌ伝統食の試食や北方民族研究の第一人者による極東ロシアの少数民族との比較を通じ、約100人が食の多様性についての理解を深めた。
 同研究所が食文化を主要テーマにしたシンポを開くのは初。基調講演では北方民族研究に詳しい国立民族学博物館(大阪)の佐々木史郎副館長が、サケの天日干しなどを伝統食の例に挙げ、アイヌ民族と極東ロシアのアムール川流域の北方民族に類似点が多いことを現地調査の写真とともに紹介。「アイヌ民族同様、パンなど欧米の食文化普及で伝統食が儀礼的なものに変化した」と課題を指摘した。
 アイヌ民族博物館(白老)の村木美幸副館長らを交えたパネルディスカッションでは、アイヌ伝統食を伝承する必要性を確認。参加者は凍らせたジャガイモを団子状にした保存食や落葉樹キハダの実入りクッキーなどの伝統食4品を試食した。(峯村秀樹)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/262326.html

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「沖縄は今も米覇権下」饒平名氏指摘 歴史フォーラム

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(琉球新報 2010年11月28日)
 歴史を学んで未来をつくるフォーラム2010「植民地主義とキリスト教」(主催・沖縄宣教研究所ほか)が23日、西原町の沖縄キリスト教学院大学で開催され、第1部では、沖縄宣教研究所所長で牧師の饒平名長秀(ちょうしゅう)さんが「『韓国強制併合100年』を覚えて沖縄から『日本による』植民地支配を考える」をテーマに講演した。
 饒平名さんは幼少時に暮らした日本の植民地だった台湾で「琉球人」との差別を受け、県外の大学に進学した時は「琉球人」として珍しい人種かのような対応を受けた経験から「自分は何者なのか分からず混乱した。キリスト教に出合い、自分が人間であり琉球人であるというアイデンティティーが確認できた」と振り返った。
 今日の沖縄の状況について、「冷戦後も米国の覇権争いの中で最先端にいる。今なお救済・解放されていない」と指摘した。
 第2部では、国旗・国歌掲揚反対のピースリボン裁判元原告の佐藤美和子さん、アイヌ記念館の川村シンリッ・エオリパック・アイヌ館長、日本基督教団東京台湾教会の季孟哲(リビェンテェット)牧師、在日韓国キリスト教会館の季清一(リチョンイル)館長、ライターの知念ウシさんら5人をパネリストにシンポジウムが行われた。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-170669-storytopic-1.html

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アラスカ先住民、「言霊」宿った神話語る 大阪で29日

2010-12-13 | 先住民族関連
(朝日新聞 2010年11月28日)
 アラスカ先住民の神話の語り部で、写真家の故星野道夫さんとも親交が深かったボブ・サムさん(56)が29日、大阪市福島区で神話を語る「ストーリーテリング」を開く。主催は、ボブさんと一緒に神話や伝統文化を考える活動を続ける写真家の赤阪友昭さん(47)=同区。赤阪さんは「ボブの神話には『言霊』の存在を感じる。言葉が軽んじられがちな現代に、その重みを味わってほしい」と話す。
 赤阪さんによると、アラスカの先住民クリンギット族のボブさんは、長老たちから「声が独特だ」と認められ、語り部に選ばれた。口承で神話を覚え、「語り」を磨こうと欧州に赴いてボイストレーニングをした経験も持つ。神話のルーツを探って日本を訪れ、アジアとアラスカの民族的なつながりを感じた。また日本人の自然信仰に対して共感し、何度も来日している。
 ボブさんの地元では100年前に伝染病がはやり、先住民が避難した際、欧米人が遺品や遺骨を持ち去って博物館などに保管されているという。ボブさんはこれらの返還を求める運動や、荒れ果てた祖先の墓地の清掃活動にも取り組んでいるという。
 赤阪さんは親しかった星野さんの死後、星野さんから聞いていたボブさんに会おうとアラスカを訪問した。「ワタリガラス」が世界をつくり、生き物に魂を与えるという神話を語るボブさんの口調や、神話そのものに興味を持った。ボブさんと一緒に、クリンギット族とアイヌがお互いの神話を語って交流する催しを北海道で開いたり、星野さんの思いを次世代に引き継ぐためにアラスカにトーテムポールを建立するプロジェクトを進めたりしてきた。
 赤阪さんは「ボブの語りは、演劇のようなパフォーマンスがあり、まるで一人芝居を見ているよう。彼の語る世界にどっぷり漬かってほしい」と話す。
 午後7時から、赤阪さんが運営する大阪市福島区鷺洲2丁目の「フォトギャラリー・サイ」で。参加費2500円。事前予約が必要。問い合わせ、申し込みは同ギャラリー(info@photo-sai.com)へ。(染田屋竜太)

http://mytown.asahi.com/areanews/osaka/OSK201011270183.html


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■ 白老のアイヌ民族「移動博物館」が来月道外で初開催

2010-12-13 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2010年11月27日(土)朝刊】
 今年3年目となる白老・アイヌ民族博物館による「移動博物館」が、初の道外となる横浜市の南公会堂(南区)を会場に来月10日に開かれる。教職員らにユネスコ無形文化遺産の古式舞踊披露、教育プログラム紹介などを通して修学旅行誘致を図る。
 昨年から今年にかけ札幌、函館、ニセコで開催。本年度横浜市内の中学校が修学旅行で初めて同博物館など道内を目的地とするのを機に、同博物館職員15人が横浜に赴き、公演や体験、講話などを通してアイヌ文化に触れてもらう機会とすることにした。
 主催は白老町役場に事務局を置く「アイヌ文化とともに地域再生推進協議会」。「アイヌミュージアムフェアin横浜」と銘打ち、神奈川、東京の小中高の教職員らに参加を呼び掛けている。
 同博物館の「教育プログラム」紹介、体験はムックリの製作・演奏、アイヌ文様刺しゅう。儀式や古式舞踊を披露、村木美幸副館長が「アイヌの歴史と文化…現在」をテーマに講話する。会場に伝統衣服や装飾品、パネルを展示、参加者全員にムックリを贈呈する。
(富士雄志)

http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/11/27/20101127m_08.html

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【白老】新人教諭がアイヌ文化を学習

2010-12-13 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2010年 11/26)
 白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)を、25日に新採用の教員が訪れ、アイヌ文化を学んだ。
 胆振教育局の初任者研修。初任者研修には、教育局裁量メニューがあって、胆振教育局はアイヌ文化学習を必修、としている。2010年度研修対象は60人で、この日は小・中学校、高校から23人が参加した。伝統楽器「ムックリ」の製作を体験し、アイヌ古式舞踊も見学した。
 博物館の村木美幸副館長と野本正博学芸課長を講師に、アイヌ民族の歴史も学んだ。村木副館長は、差別の歴史を解説、「学校でどう扱われるかによって、民族としての尊厳を持てるかどうか、影響が出てくる。大切な時期。先生が基本的な知識を踏まえた上で、子どもたちと一緒にアイヌ民族について考えてほしい」と話した。
 苫小牧啓北中の夏井幸代教諭(27)は「英語教員なので、多文化理解という視点でアイヌ文化を授業に活用できたら」と意欲を見せていた。
 ほかの37人は、4日に研修を終えている。

http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10112602.html

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歴史資料の保存活用考える 京で連絡協が大会

2010-12-13 | アイヌ民族関連
【京都新聞  2010年11月24日 22時29分 】
 歴史資料の保存活用を考える「全国歴史資料保存利用機関連絡協議会」の定期大会が24日、京都市南区の京都テルサで始まった。加盟施設が取り組みをポスター発表したり、記念講演をした。
 協議会は歴史資料や公文書を扱う全国149施設や個人で構成している。36回目の今年は通常の会員研修に加え、一般公開のポスター発表があり、京都府立総合資料館など13施設、11個人が参加した。
 このうち「北海道立アイヌ民族文化研究センター」は、アイヌ民族の生活を聞き取った大半の貴重な録音資料が個人情報を多く含むため未公開になっている課題を挙げ、遺族や本人の了解を得て、できるだけ公開を進めている状況を紹介した。大会は各施設の職員など300人が参加し、25日まで。一般公開は24日のみ。

http://www.kyoto-np.co.jp/country/article/20101124000149

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