赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

16年ぶり

2014-12-22 08:55:38 | その他
拙著、『より道はふしぎのはじまり』が増刷してもらえることになりました。なんんと、16年ぶりです。『おとなりは魔女』でデビューして、次の年の春にだしてもらった本です。


これは、大変感慨ぶかいです。絵でみてもらうとわかるのですが、もう、昭和っぽい話。より道して、土手でダンボールすべりして遊ぶんですよね。
今の子は、よりみちは禁止。土手もコンクリートでかためられたところが多く、ダンボールすべりを子どもだけでやることは、あまりないでしょう。

それでも、今年訪れた小学校の司書の先生は、子どもたちに結構、読まれているといってもらえました。ただ、増刷にしてもらえたのは、営業の方、出版社の方ががんばってくれたからでしょう。
大変ありがたく、はげまされた気持ちになりました。

この本の編集者Hさんも、退社されてしまいました。
なにもわからなかったのに、丁寧におしえてもらいました。子どもたちの年も近かったので親近感があって、たよりにしていました。パーティなど華やかな席がにがてな、シャイな方ですが、独特の作品を見る目をもたれていました。どうされているかと、おりおりに思いだします。

そう思うと、お世話になった編集の方が、ひとりふたりと退職されてしまい、出版社は一気に若返っています。ラノベ、エンタメと、新しい波が、おこっているのを感じます。
ネット、スマホが当たり前の時代に産まれた子どもたちは、どんな未来を夢みるのでしょうか? それでも、人間の本質は変わらないと信じて、もう少し書いていこうと思います。

昨日は、午前中天気がよかったので、義父とお散歩。
いつもの公園では、ろう梅の花がひっそりと咲いていました。まだ、咲き始めです。
寒い時期の花なので、いじらしく見えました。