赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

名前って奥が深い? 『それぞれ名前』

2015-06-26 08:35:39 | その他
作品をかく時、主人公の名前を考えるのにずいぶんと悩むほうです。脇役は、ぱっと新聞で目についた名前とかにしますが、主人公とまぎらわしかったりすると、あとで変えたり。でも、変えた後、どうもこのキャラにこの名前はあわない……、とさんざんこねくり回したり。そう、わたしは名前を決めるのに、ずいぶんとエネルギーをつかってしまってます。

今回、『それぞれの名前』は、そんなわたしを悩ます『名前』が主人公の作品。
講談社新人佳作をとられた春間美幸さんという人が書かれています。

この名前と中心に書くという目のつけどころが、まず、新鮮でおもしろい。
わたしは昔、PTAをやった時、みんなに話してもらいたいと思って、どんな話題をふろうかと考えました。特技とか、趣味とかだと、おかあさんたち、あまり話してくれません。でも、我が子の「なまえ」は、けっこう熱く名前を決めた経緯とか思いとかを話してくれて、そのおかあさんやその人の子を前よりもよく知ったような気になれたものでした。そう、名前ってその人の「大切ななにか」がつまってる感じです。

この作品、笑いどころもたくさん。とくに、金魚の名前。
うちの金魚にも名前がありますが、クロチビとか、そのくらいで、笑えない。先生の学級通信も工夫されているし、先生らしくていいなって思いました。

わたしは、下の名前でよばれたいかっといえば、そうでもないほう。というのも、じゅんこって名前、わたしの年代ではとても多い、平凡なものだったんですね。クラスに三人くらいジュンちゃんがいた時代。だからかな。
娘がよばれていた「ハネちゃん」とか、いい呼び名だなってうらやましかったです。赤羽だから、ハネちゃん。
はずんでいる感じがして、ちょっとかわいいでしょ。
だれか、わたしをハネちゃんって呼んでくれないかな?って、ハネちゃんって年でもなくなってしまいました。
(-_-)

今回、ふたごをふくめて6人の登場人物がでてきます。個性的で、性格がよくかき分けられています。
わたしは最初から気になったのは、千代田くん。この23区のひとつみたいな名字の男の子。この子の名前のひみつがラスト、とても気にいりました。
名前ってなんだろうってかんがえてみたくなる本です。

昨日、夕方、散歩に。
姿見の池にいったら人だかり。なんだろう、また、カワセミかなって思ってみていたら、カルガモの親子。
母鳥のまわりに5匹くらいのチビちゃんが泳いでいます。

望遠がないスマホカメラなので見えにくいですね。でも、とってもかわいかった。
まわりの人の話では、「大きくなったのよ」とのこと。もっと小さくてうまく育つのか心配だったとか。

散歩って、以外な発見がありますね。
スポーツクラブもいいけど、たまには、散歩する時間もとりたいです。