第20回「長編児童文学新人賞」入選作品が本になったので、読みました。小峰書店からです。
迫力満点、胸にせまる熱い作品でした。
時々、暴力をふるってくるパパ。パパにおこられないようにしたいとがんばってるぼくは、有名中学の受験をひかえている優等生。
パパは仕事はがんばっていて、傍目には、暴力をふるうような人に見られない。
ただ、時々、爆発します。それがいつかわからず、びくびくするぼく。
そんなぼくはある日、ベランダに出ていろと家をおいだされて、向いのビルで同じようにベランダに出されている女の子を見つけます。
むしょうにいらいらするぼく。
その子が同じ学校にかよっているとわかり・・・・・・。
虐待をうけている側の心理を書いたってところがとても新しく、そして胸をうつ作品になっています。
もっと、痛々しいかと思ったのですが、友だち関係など明るい要素もあり、予想より読みやすかったです。
いやー、新人もうまいですね。文章力ありますし、構成も卓越しています。
また、著者のペンネームも一度聞いたら、忘れないですね。
今年からは、わたしもこの長編児童文学賞の審査員になりました。今年はどんな作品が集まっているでしょうか。
今年は73作とちょっと少なめ。今、一次審査をされていて、年末に最終審査作品が送られてくるようです。
明日は、宇都宮セミナーに行きます。
宇都宮餃子祭りもおこなわれているようです。にぎやかなのでしょうか?
仲間とリアルで会えるのがひさしぶりて楽しみです。
知っている方がいたら、ぜひ、声をかけてください。