赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

新刊『トゲトゲトカゲをつかまえろ』表紙デザイン

2019-11-14 09:22:25 | その他

朝晩、寒くなりました。なんか、のどもイガイガ。風邪の季節ですね。

さて、月末発売、『トゲトゲトカゲをつかまえろ!』の表紙デザインがきまりました。

じゃーん

よろしくお願いします。小学校三年生が活躍する中学年向けの作品です。

小学生にたくさん手にとってもらいたいな。

秋まっただ中

わが家のマーガレット。

夏は枯れそうだったのに、息をふきかえしました。

こういうのをみて、一句、ひねれればいいのだけど。

来週はカワセミ句会があります。まだ、句ができてません。

困った~~。今週末が勝負。

そういいつつ、明日はひさびさ、合評会です。


『あした、また学校で』工藤純子

2019-11-10 07:45:33 | その他

工藤純子さんが新刊をだされました。

高学年から中学生、大人まで楽しめる話です。

小六の一将は、小二の弟、将人が大縄跳びの練習で先生からおこられたと聞きます。そのあと、友だちにも大縄跳びにくるなといわれ、学校を休むようになりました。

それをきっかけに、一将は、「学校がだれのものか」と考えるようになります。

いろんな視点、立場から物語は重層的にすすめられます。

子どもだけでなく、親もPTAの人も先生も登場します。

どの人もそれなりに事情があることがわかり、わたしならどう思うか?と考えられる作品になっています。でも、作者はけっして、答えをおしつけていません。そこがこの作品の魅力でしょう。

あなたも考えてみて?と問題提起をうながすようなつくりになっているのです。

さくっといきおいにまかせて、読み進められる作品が多い中、考えながら読むこういう作品は、新鮮でおもしろいと思いました。立場立場の事情からの思いや悩みを、すくいあげて書いています。

最後、将人の言葉に、救われました。

ああ、子育てってこんな感じだったなっと、自分があれこれ悩んでいたあのころを思いだしました。

やはり、子どもに救われていました。

子どもが学校に行っている間、なかなか学校のリアルは書きにくいものです。

作者の工藤純子さんは、覚悟をきめて書かれたのだと思いました。拍手を送りたいです。

 

 

 


ビブリオバトル イベント

2019-11-07 09:04:31 | その他

昨日、今年の野間児童文芸賞が発表になり、戸森しるこさんが「ゆかいな床井くん」(講談社)で受賞されました。

おめでとうございます。

戸森さんには、月末の一日講座もお願いしております。

jibunkyo.main.jp/index.php/course/archives/43

ぜひ、受賞もされた話題の作家、戸森しるこさんに会いにきてください。

 

話は変わって

ビブリオバトルのイベントを普及委員の粕谷さんが企画してくれました。国分寺並木公民館が力をかしてくださったので、実現します。

わたしたちが書いたアンソロジー が『なみきビブリオバトルストーリー』といい、表紙の階段の絵が、偶然、国分寺のなみき図書館にそっくり。それで粕谷さんがなみき図書館で、ビブリオバトルができたらいいというのが、最初の思い。ありがたいですよね。公民館も全面的に力をかしてくれています。

わたしたち(おおぎやなぎちか、森川成美、松本聰美、赤羽じゅんこ)は、12月14日にデモバトルということで、みなさんの前でビブリオバトルをやってみます。

そのあと、ワークショップってことで、小さなグループにわかれて、実際に参加者さんたちがビブリオバトルをやってみます。

わたしたちもそのグループにわかれて、投票に参加します。

こういう少人数のワークショップ形式のビブリオバトルはとても楽しくて、気軽にできます。最初、ビブリオバトルの取材で武蔵野プレイスでおしえてもらったのもこの形式。普及委員の人も、ワークショップが楽しいといいます。大勢の前のイベント型は緊張しますし、そのあとの楽しいおしゃべりも盛り上がりにくい。ワークショップはわきあいあいと本好き同士の楽しいトークを楽しめます。

ぜひ、この機会に楽しいビブリオバトルを体験してみてください。どんな本を紹介してもいいです。

中学生も、小学生も来てほしい! もちろん、本好きが多いシルバー世代も大歓迎です。

わたしなんてって思わず、気軽に遊びにきてください。

また、わたしたち作家がどんな本を紹介するかも楽しみにしてください。みんな、今頃、考えていると思います。わたしはだいたい決めました。大好きなあの本あたりかと・・・。

粕谷さんが書いた、こちらもおすすめ! 

 


『アドリブ』佐藤まどかさん、新刊

2019-11-05 09:18:30 | その他

連休、気持ちがいい晴れがつづき、気持ちよかったです。どこにいっても混んでいたかな。

さて、イタリア在住の作家、佐藤まどかさんが、新刊をだされました。

フルーティストをめざす、少年の話です。イタリア在住の日本人という設定。

著者がまさにそうですよね。イタリアに住みながら、児童文学を書かれて活躍されています。

主人公の少年ユージは母といっしょにいった無料コンサートで、国立音楽院の生徒のフルートの澄んだ音に魅せられて、自分も志したいと思います。

そこから少年のフルートとの格闘が始まりました。

自分の才能があるのか、経済的余裕がないのにいいのか、アジア人という差別、いろんなものとたたかいながらも、フルートの腕をみがいていきます。

どこか、文学の創作とも似ていると思いました。才能があるのか、これが限界か、書いているための膨大な時間、ほかのことについやしたほうがいいのではないか、だれでも一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。何度もいやになりながらも、自分のフルートを嫌いになれないユージに共感して応援してくなります。ユージは限界を感じたり、めげたりしながらも、いろんな人に励まされて、やり続けて、そして・・・・・・。

行間からフルートの澄んだ音が聞こえてくるような気がしました。

いろいろすてきな場面があるのですが、わたしが好きなのは、後半バッハの解釈で悩む場面の

昼と夜のあいだ、音と無音のあいだ、行と行のあいだ、大人と子どものあいだ・・・・・・。そんな「あいだ」が好きだ。どっちでもないし、どっちでもある「非絶対的」なもの。

なんて、こんなところです。わたしも「あいだ」が好きだなって思います。白、黒、はっきりってにがてなんですよね。

そこがよわさかとも感じて悩むこともありますが。

とにかくフルートの演奏を聴きたくなる作品です。

ネットでみたら、作者、佐藤まどかさんのトークとプロの奏者のフルートの演奏のイベントがあるような。

わたしも行ってみようかなと思いました。

 

 


国分寺5中のビブリオバトル、見てきました!

2019-11-04 07:59:57 | その他

ビブリオバトル話題です。

今年も五中でビブリオバトルをするというので、見てきました。

学校公開日なので、保護者もたくさんきていました。

これは投票箱! きれいにつくられていました。

班の予選、クラスの予選、学年の予選をへて、この日、登壇するバトラーが選ばれました。

バトル時間は3分。

みんなうまい。なめらかで、どれも読みたくなるようにアピール。どうどうとしています。

その中で、チャンプ本になったのは、「奇譚ルーム」はなみねかおる著です。

奇譚ルームがわかりやすくなるよう、模造紙に大きく書いてしめしてくれました。

小道具はいけないけど、こうやって挿絵を大きくうつしてしめす、みたいなことはOKなんだそうです。

保護者からも、おもしろかった、バトルがうまくて驚いたと声があがっていました。

十二月、五中のそばの並木公民館で粕谷さんと「なみきビブリオバトルチーム」で、イベントをします。

五中の人も来てくれたらいいなーと思っています。