火星への道

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良い競争を!宇宙開発のワールドカップを目指そう!

2013-10-24 12:14:47 | Weblog

EmillyさんのISROのMars Orbiter Missionに関するブログの中でインドと中国の競争をアメリカとロシアの競争になぞらえたBBCのニュースを「大変優れた記事」と紹介してます。
事務局も大変共感したので紹介します。 

<BBCニュースの趣旨>
・ ISROのMars Orbiter Missionの主な目的は、新興の宇宙開発国であるインドが惑星間ミッションをやることが出来るかどうか確かめるためにインドの宇宙技術を実地に試みることです。

・このミッションが成功した場合、ISROは、既に火星に探査機を送った米国、欧州、ロシアに次いで第四の宇宙機関となります。

・Pallava Bagla氏によるとインドの国民は、特に赤い惑星へ中国に先駆けて到達する可能性について興奮しているとのことです。
「インドが火星に行くことで中国を打ち破った場合、国家の誇りを想像することができます。」と彼はBBCニュースに語りました。
*Pallava Bagla(science editor of New Delhi television news and author of a book about India's space efforts, Destination Moon)

・このミッションは、インドのManmohan Singh首相が昨年の8月に行った独立記念日の演説の中で公表されました。
演説の場所は、ニューデリーの最も象徴的な建物の一つの城壁(the Red Fort)でした。
the Red Fortは、世界遺産のようです。 

・Bagla氏によると、「the Red Fortの城壁から言われた言葉は、常に国家の誇りに満ちたものである。そして、国家の誇りは、このミッションに非常に大きくそして大胆に書かれている。」とのこと。

2011年、火星にYinghou-1という名前の宇宙船を送ろうという中国の試みが技術的な問題のため失敗しました。
その後、インドの宇宙機関は、火星ミッションをわずか15ヶ月で準備しました。

・インドは30年以上の間、宇宙計画を継続してきました。
最近まで、その優先順位は、人工衛星との通信インフラや環境モニタリングを改善することで直接、貧困層を助けるであろう技術を開発することでした。

しかし、2008年には、ISROは、衛星を建造し打上げるための恐ろしくたくさんの能力の重点を探査の方へと変更しました。
そして、月にChandrayaan-1という宇宙船を送りました

月面ミッションは、55百万ドル以上を要しました。
今、政府は、火星へ行くために、さらに60百万ドルを費やしてきました。

・貧困問題の観点から、宇宙開発へ多くの予算を使う前に貧困の解決が先だと言う意見があります。
それに対して、Bagla氏は、この60百万ドルを直接的に貧困層に使っても4億人の貧者を貧困から抜け出させることは出来ません。と言っています。
Prof Andrew Coatesさんによりますと、それ以上に、この探査計画は、大きなものをもたらすと以下の通り言ってます。

「宇宙開発のためのインドの能力を示すことで、打上や宇宙船の市場にインドが参入することが可能となり、大きな産業を作り出すことが出来ます。」
* Prof Andrew Coates(who rejoices in the impressive title of "Head of the Solar System" at the Mullard Space Sciences Laboratory in Surrey, part of University College London.)

・また、Sandeep Chachraさんは、BBCに「重要なことは、良い大きいことのために科学技術がもたらす進歩を活用し、染み付いた貧困を克服し、将来の世代への希望を構築するために、それらの進歩を利用することです。」と話しました。
* Sandeep Chachra(executive director of the poverty eradication charity Action Aid in India)

・しかしながら、中国は宇宙開発で大きな力を持っています。月へ人を送る計画を進めているところです。

・JAXAもアジアで重要な力を持っています。アジアの宇宙機関としては、はるかに最も経験豊富で、多数の無人科学惑星間ミッションを行っています。

・Prof Andrew Coatesさんは、「インド、中国、日本は、確かにお互いに他を上まわることを狙っています。」と言ってます。

・この成長する競争関係は、最終的には、アジアの新興宇宙開発国家間のより協調的なミッションにつながるような -宇宙探査の新たなブームを見ることになる可能性があります。
そして、最終的には、火星に宇宙飛行士を送るための真にグローバルな取り組みにつながるかもしれません。
                                                                   以上 

全く同感ですね~国際協調なくして火星の地は踏めないと思います。
ただし、お互いを鼓舞するような協調的ではありながら、厳しい競争が必要なのでしょうね。
宇宙開発のワールドカップを夢見てます。

コメント (1)
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