14日(金)~16日(日)にかけて福岡に行ってきた。
☆ 「福岡ソフトバンク~巨人戦」の観戦
一番の目的は「15日(土)開催(ヤフオクドーム)の「福岡ソフトバンク~巨人」戦(18時~ )の観戦で、福岡在住の娘が仕事の関係でチケットが手に入ったので招待してくれたもの。人気球団の巨人が九州まで足を延ばすのは、日本シリーズ以外はこの機会しかない。
家内は大の巨人ファンなので大喜びだが、自分は巨人が勝っても負けてもどうってことはないが、留守の間、食事の支度が面倒なので仕方なく従いていくことにした。
まあ、野球観戦はそれほど嫌いでもないし、交流戦優勝のソフトバンクとペナントレースで首位を走る巨人の戦いぶりには少しばかり興味を惹かれたのもある。これでヤフオクドームは3回目。ここの外野フェンスは高いうえに東京ドームよりも広く感じるのでなかなかホームランが出にくい球場だが、事実、この日も一発が出なかった。
1塁側ベンチの内野席からのショットが上記の画像だが、試合の方は菅野の好投で巨人が「6対1」と圧倒的な勝利を収めたので家内は大喜び。しかし初回から点差が開いたせいで緊張感に欠ける試合内容で物足りなかったが、グランド全体が一望のもとに見渡せるし、照明に映えるグリーンの美しさは格別でまるで一連の美しい絵巻物をみているようだった。
ただし、テレビ観戦でお馴染みのリプレイが見られないし、それに当然のことだが選手たちの表情や“しぐさ”の大写しがないので、広いグランドを血が通ってない無個性の人間が単に機械的に動き回っている印象を受けた。改めて勝負の世界における人間の表情や動作の細かい観察の重要性に思いが走った。
というわけで、テレビ観戦も捨てたものではないことを改めて認識。
なお、このたびの「飛ぶボール」問題についての「日本プロ野球機構」の対応はお粗末だった。最高責任者(加藤良三:元駐米大使)が、「知らないまま」に事務局長が独走しメーカーのミズノと協議してボールを改造し反発係数を上げていたそうだ。
「部下の不始末は上司の私の責任です」というのが社会の常識なのに、このコミッショナーは「聞いてなかった」と、責任逃れをするのだから、外務省の最高ポストを勤め上げた人物とは到底思えない。
ボールの反発係数は選手にとって、とりわけ投手にとっては死活問題なので関係者が寄り集まって慎重に協議すべき問題だと思う。「飛ぶボール」になると、バットの芯に当てなくても、腕力次第でホームランになる確率が高まるそうで、今年はやけに腕っ節の強い外人選手が活躍すると思っていた。
まあ、大味の野球が好きという人もいるかもしれないが。
☆ 中古のCDをゲット
試合観戦の前に久しぶりの福岡なので、娘に案内してもらって中心街の「天神」にある大きな中古CDショップに立ち寄った。ちなみにひところに比べて天神の人波が随分淋しいので娘に問い合わせたところ、近年は博多駅周辺に相次いで大型アミューズメント施設ができて、この方面が凄い吸引力を発揮しているとのことで、ようやく適正規模になって実に歩きやすい。
手に入れたのは「ベスト・オブ・デューク・エリントン」と「かれん」(米良美一)の2枚。
前者についてだが、ジャズは滅多に聴かないものの、かねてから大御所デューク・エリントンのCDを1枚ぐらいは持っておくべきだの思いから意識的に探して見つけたもの。定価1000円が1/2の500円。
後者の米良美一は、オーディオ仲間のKさんから紹介してもらった「日本歌曲集」が今では“れっき”とした愛聴盤になっているので、柳の下の二匹目のどじょうを狙って購入したもので、これは定価3059円のところを500円。
安い!
16日の午後に帰宅したので、さっそく試聴したところ、「かれん」(12曲収録)は期待どおりで「日本歌曲集」に負けず劣らずの名録音・名歌唱でしばし聴き惚れた。
「デューク・エリントン」(7曲収録)も、すべてライブとモノラル録音で下手にビット数をいじっていないだけ、当時の雰囲気がよく伝わってくる。
今回の小旅行では野球観戦以上の収穫だった(笑)。