「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

虐げられたアンプの逆転劇

2023年09月06日 | オーディオ談義

前々回の「うれしい悲鳴!」の続きです。

我が家の真空管アンプのうち、最も出番が少なくて陽が当たらないアンプがこれ。



まあ、9台(パワーアンプ)もあれば当たりハズレがあっても当然なことで、そのうち出番があるかもと気長に構えていた。

で、このアンプの素性を述べておくと、

当初は「真空管式のチャンデバ」として作ってもらったが、どうもイマイチで、たまたまオークションで「TRIAD」(アメリカ)の
プッシュプル用の小型トランスを見かけたので落札し、このトランスを使ってみたいばかりにパワーアンプに改造してもらったという曰く付きのアンプ。

構成は前段管が「6SL7」(GEのニッケルプレート)、出力管は「6SN7」(レイセオン)、整流管は「GZ32」(ムラード)というもので、プッシュプルとはいえ出力はせいぜい1ワットくらいかな~。

なにせ小出力だからと、能率の高い「175ドライバー」や「075ツィーター」に使ってみたが、いずれも味も素っ気もなくまるで蒸留水みたいな響き方で不満が募るばかり。

それかといって「1ワット」程度の出力では低音域にも使えないし~。(これが大きな間違いだった)

というわけで、日陰のアンプになっていたわけだが、気分転換にというか、それほど期待もせずにウェストミンスター(改)の低音(700ヘルツ以下)に使ってみたところ、これが何とまあドンピシャリではないか。

いちばん心配したパワー不足を感じさせないし、中高音域の色気不足も、大きな箱の響きによってうまくマスキングされて欠点を見せない。

いわば、響きが豊か過ぎる箱とアンプの欠点がそれぞれ補い合った感じ・・、かな。

そして、小型スピーカーに負けないような緻密な鳴りっぷりにも驚いた。このアンプのきわめてシンプルな回路と優秀な「TRIAD」のトランスが大いに利いているようだ。プリアンプ(マランツ7型)との相性はもちろんのこと。

やっぱりオーディオは実際に試してみないと、どう転ぶかわからないですね。

さっそく、3日(日曜日)に仲間の「Y」さんに来ていただいて聴いていただくと、特段のご意見無しだった・・、いつもは、すぐに「AXIOM80に代えてください」なのだから、おそらく違和感が無かったのだろう(笑)。

「補欠」から「レギュラー」に抜擢だから大躍進である。

持ち主としても「虐げられたアンプの逆転劇」にことのほか胸のすく思いがしている。しばらくこのスタイルで楽しませてもらおう。

それはさておき、この日のYさんとの話題の中心は「You Tube」だった。

「コレギウム1704」「ディヴェルティメント」「オーレル・ニコレ」(フルート奏者)など、Yさん好みのアーチスト、曲名などを検索画面に打ち込むと、該当する望みの画像と演奏が次から次に出てくることに驚かれていた。

「これではもうCDは要らないじゃないですか」

「そうなんです。それどころか、同じ曲目をいろんなアーチストが演奏してますので即座に聴き比べができるのが最大の利点でしょう。それにお気に入りの演奏が見つかる可能性も大いにありますよ


最後には音楽とは関係ない言葉「goodmans」(英国の古いSPメーカー)を打ち込んだところ、関連項目の中に「AXIOM80」が出てきたのには驚いた。

カーソルを合わせると、さまざまな愛好家の「AXIOM80」の画像が出てきて、音まで聴ける・・、
中には中国語らしき言葉による表示もあって国際的~。

これらは、おそらく個人として「You Tube」に投稿している方なのだろう。

そんなに簡単にできるのなら、そのうち我が家も「AXIOM80」を含めて数系統のスピーカーと様々なアンプとの組み合わせでの「鳴らし様」を投稿してみようかな。

動画投稿のノウハウについて、大いに研究の余地ありですね、これは・・。



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