成功哲学の啓発本としては、カーネギーの名著「人を動かす」が有名だが、コヴィー博士によって書かれた「7つの習慣」も負けず劣らずのようだ。
何しろ40か国以上の言語に翻訳され、全世界で2千万部をこえるベストセラーとなっているほどで、7つの習慣は「人生のOSである」とまで評されているという。
このほど、たまたま図書館で借りる機会があったので、ざっと拾い読みしたところ、なかなか参考になることが多かった。
若いうちに読んで、その後に「7つの習慣」を拳拳服膺(けんけんふくよう)していたら、今よりももっと「マシな人間」になっていたかもしれないと思わせる節が大いにありますな(笑)。
以下、要約してみると、
7つの習慣のベースには「インサイド・アウト(内から外へ)という基本的な考え方がある。
つまり、「影響を受けるより影響を与えるという考え方で、人生の扉は、中から開くことしか出来ない。」
この考え方をベースに、成功の鍵を握る「7つの習慣」が示される。これらは単独で独立して存在するものでなく、それぞれが深く関連している。
全体が大きく3つに分類されており、以下7つの習慣のそれぞれの分類と、名称を全て列挙してみよう。
<私的成功>(依存から自立への成長を促す)
第一の習慣:主体的である
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める
第三の習慣:最優先事項を優先する
<公的成功>(信頼を元手に人と協力体制を築き、より大きな成果の達成を目指す)
第四の習慣:Win-Winを考える
第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
第六の習慣:シナジーを創り出す
<再新再生>(すべての習慣を支える己の肉体、精神、知性、社会・情緒を研ぎ澄ます)
第七の習慣:刃を研ぐ
以上、これらが「習慣」とされている理由は、「人格は繰り返す行動の総計である」というアリストテレスの言葉によって示されている。
だから「優秀さ」とは、ひとえに単発的な行動にあらず習慣なのである。
とまあ、要所をごく簡潔に抜粋してみたものの興味のある方は通読をお薦めします。
そこで、「7つの習慣」に触発されてオーディオで「習慣化」していることを羅列してみた。
つまり「その人のオーディオの個性は繰り返す行動の総計である」というわけ。
ただし、けっして読者に押し付けようとは夢にも思ってないし、そういう自信も持ち合わせていないので念のため~(笑)。
1 オーディオの電源は家庭内の電源と一線を画すために、外部から200V電源を引き「降圧トランス」を使って「200V → 100V」にして、専用電源にする。
2 音質に大きな影響を及ぼすSPボックスは自作あるいは市販品を改造して、自分の気に入った音を出す。メーカー製は「コスパ」が常に念頭にあるので信用できない。たとえば「ネットワークの部品」などがお粗末・・。
3 SPユニットは能率が高めの古典型を主体に使う。グッドマン、ワーフェデールなど・・。すると「小出力のアンプ+古典型スピーカー」の理想形が完成する。
4 レコードは音がいいのは分かっているが、気に入った音を出そうと思えば膨大な手間とお金がかかるので使わない。むしろ、使い回しの便利さなどを考え合わせると「デジタル・オーディオ」で十分。
5 スピーカーを駆動するアンプは古典管を使った真空管アンプに限定する。言い換えると、倍音が無味乾燥な「TRアンプ」は一切使わない。
6 ケーブル類は負荷が少ないLANケーブルを主体に使う。
7 オーディオ機器に100%は求めない。音楽ソースに応じて代えてやる余裕を持つ。それに「脳はマンネリを嫌う」ので周期的にシスステムを交換する。
と、いったところですか・・。
で、これら「7つのオーディオ習慣」に裏打ちされた音の形容としては、
「装置全体の音が澄んでいて透明感と柔らかい雰囲気で満たされ、楽器の音色がそのまま素直に表現されているような音。
当然、音の立ち上がりと立下りが早いうえに奥行き感がある。いわば彫りの深さとでも言うべきか。
さらに、音の消え去っていくときの余韻が音響空間の中で漂うような雰囲気とともに暗闇の中にす~っと溶け込んでいく感じ。」
まさに夢の世界ですね。
はっきり言って無理だろうけど少しでも近づきたい・・、「持ち時間」が音を立てて少なくなっているけどね~(笑)。
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