前々回の「エース級3台のアンプの聴き比べ」の続きです。
オーディオは理論通りにいけば世話はないのだが、実際に鳴らしてみないと判らないことの方が多い・・、少なくとも我が家では~。
何しろ、部屋の形状や電源事情を抜きにしても使用機器などの組み合わせや音楽ソースの違いなどでガラッと豹変するのが楽しくもあり、悲しくもあり~。
で、我が家では実験、実験そしてまた実験あるのみと、割り切っているが、少々気になるのでこの際とばかり「Y」さんにかまをかけてみた。
「いつもシステムをくるくる代えているので、こいつは何をやってんだ、腰の据わらない奴だと誰からも思われているでしょうねえ・・」
「いえいえ~、オーディオを心から楽しんでいると思われているはずですよ・・」と慰めてくれたが、額面通りに受け止めていいのかどうか~(笑)。
実験その1 「CD盤」と「You Tube」の違い
これは、ここ2か月ほど「You・・」に親しみだしてからずっと気になっていることで、自分ではさほど変わりはないと思っているけどね。
で、実験に使ったブルーレイ「DPーUB9000」は「CD」と「You Tube」の両方が再生できるので、Yさんが持参した「井筒香奈江」のCD盤と「You・・」とを比較試聴した。
もちろん、DACの「エルガー プラス」は同一。
「CDが100点だとするとYou・・は90点くらいですかね。この程度の差ならわざわざCDを聴かなくても良さそうですよ」と、Yさん。同感です。
音出しなどの便利さにかけては「You・・」が圧倒的に有利なので「悪貨は良貨を駆逐する」といっても良さそうだ(笑)。
実験その2 ブルーレイとCDトラポの違い
今度はさらに上流に遡って「ブルーレイ」と「CD再生専用のトラポ」(CEC:TL3 3.0)との比較をしてみた。
その結果、お値段はCDトラポの方が上なのだが、さしたる優劣の差は見受けられずブルーレイの大健闘で終わった。
実験その3 「AXIOM80」と「075ツィーター」の一騎打ち
井筒香奈江のCDばかりではワンパターンなのでジャズのCD盤を聴いてみたところ、「あまり元気がないですね・・、075ツィーター」に代えてみましょうか。」
そこで、右側から2番目の「2ウェイシステム」が登場。すると圧倒的にこちらの方が良かった。もうシンバルの輝きが図抜けている。
バイオリンやアコースティック系の楽器などの「擦(こす)る音」には強いけど「叩く音」となるとイマイチの「AXIOM80」・・。
「AXIOM80といっても、やはり万能ではありませんね、そもそも、オーディオ機器に万能はありえないんじゃないですかね・・」
そして、最後に登場したのがこのシステム。
実験その4 雄大なスケール感を求めて
クロスオーバーは、ハイカットが「200ヘルツ」、ローカットが「900ヘルツ」で「175ドライバー」(JBL)が担っている。
「200ヘルツ」と「900ヘルツ」では差があり過ぎて中抜きが心配されるが、その間のギャップを箱のバックロードホーンの響きでカバーしているようで違和感は感じない。
「実に屈託のないゴージャスな音ですねえ。ドイツのお城に黄金の間というのがあって、そこでの演奏会を思わず連想しました」と、Yさん。
どうやら本日一番のお気に入りシステムみたい。
今回の実験を通じて・・、やっぱり、最後にオーディオの行き着き先は「箱」かなあ(笑)。
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