ご存知の方も多いと思うが「パレートの法則」という言葉がある。
ある事象の2割が、全体の8割を生み出しているという状態を示す経験則である。別名「20:80の法則」ともいわれている。
以前のブログ「女流ミステリー作家」で「柚月裕子」さんの著作「パレートの誤算」でも話題にしたことを、もしかしたら覚えている方がいらっしゃるかもしれない。
分かりやすいように、主な例を挙げると、
☆ WEBサイトは2割のページにサイト全体の8割のアクセスが集中する
☆ 売り上げの8割は全体の2割の顧客で占められている
☆ あるソフトウェアの利用者の8割は全体の2割の機能しか使っていない
☆ 勤務時間の2割でその日のアウトプットの8割を実現している
そして、ふと思いついたのが「世界中の富の8割が2割の大富豪に集中している。」
振り返ってみると現役時代に職員研修の業務に当たっていたことがある。
たとえば講師を招聘して対象人員が100名の研修をやったとすると効果測定のために研修後の感想文を収集してみると研修の意義や内容をきとんと理解していた人数は20名程度でここでも「パレートの法則」が当てはまっていた。
残りの80人はいわゆる「箸にも棒にもかからない」連中ということになる(笑)。
ちなみにご存知の方も多いと思うが「啐啄同時」(そったくどうじ)という禅語がある。
鶏の雛が卵から産まれ出ようとするとき、殻の中から卵の殻をつついて音をたてます。これを「啐」(そつ)と言います。そのとき、すかさず親鳥が外から殻をついばんで破る、これを「啄」(たく)と言います。
そしてこの「啐」と「啄」が同時であってはじめて、殻が破れて雛が産まれます。これを「啐啄同時」と言います。これは鶏に限らず、師匠と弟子、親と子の関係にも学ぶべき大切な言葉です。
要するに働きかける側と働きかけられる側の両者の呼吸が合わねばことはうまく運ばないという意味だが、万事そういうことなんでしょう。
そして現在の我が身近な事例で当てはまるのがブログのアクセス数である。
現在、1日あたりの当ブログのアクセス数は平均して「850 IP」前後である。そして加入している「ランキング」のバナーにポチッと押してくれる数はせいぜい170前後である。見事に2割程度に落ち着いている。
つまり、残りの8割は「知らんふり」なのである。「暇つぶしに読んでやっている」という姿勢が見え見えだな~(笑)。
タダで読んでんだからその見返りにポチッとぐらい押せよ・・、それが嫌なら読むなっ!
と言いたいところだが、もし自分が読者側だったら、そしてスマホで見ているとしたら多分押さないだろうなあ。だいいち面倒くさいし、ウィルス感染も心配だしね~。
したがって、ポチッと押すのは面倒やリスクを顧みないほどの「共感的かつ犠牲的精神の持ち主」なのだ・・、となると8割方を謗るよりもむしろ2割方に感謝しなくては~。
まあ、一事が万事で日常生活のいろんな局面で「5人に1人」の確率が通用していると思っていれば、無用の ”いら立ち” もしなくて済みそうだね(笑)。
クリックをお願いします →