人生は、大なり小なり「失敗の歴史」に彩られているといっても過言ではないと思う。振り返ってみると、あのとき、ああしておけばよかったのに・・、というのが誰しもあるはず~。
もちろん、各人それぞれの見方によると「成功の歴史」ともいえるわけだが、何だか失敗の記憶の方が「悔恨の情」として色濃く残りやすい気がする。
ブログ主の場合は、致命的な失敗は無かったが、小さな失敗はそれこそ数知れず・・、とりわけオーディオは金銭絡みの失敗の連続です。
その失敗を取り繕うために、ああでもない、こうでもないと毎日右往左往しています(笑)。
で、その失敗だが「失敗は成功の母」という言葉があるように、その失敗がその後の人生にどう実りをあたえたかということこそポイントでしょう。
先日のこと、メル友の「I」さん(東海地方)から次のようなメールをいただいた。
歴史作家「塩野七生(しおの ななみ)」1937年7月7日生~
すぐに返信した。
「メールありがとうございます。あまりの符号に驚いてます。
わたしも、たまたまテレビから「塩野」さんの声がしてきたので観ました。
そして仰ることの素晴らしさについ胸が熱くなりました。明日の日本を担う高校生たちに「これ以上の教えがあるのか」という思いがしました。
ほんの後半部分だけでしたが、「(行動規範として)見苦しいことをするな」「自分が絶対正しいと思うな」などは特に記憶に残ってます。」
というわけだが、その点、ブログ主はあらゆる問題に亘って「自分だけが絶対正しい」と思ったことは一度もないですね、これだけは自慢できます。
さらには、個別に分け入って90点ぐらいまでは正しいかもしれないが残りの10点には疑問の余地があると思うようにしています・・、オーディオも例外ではありませんから念のため~(笑)。
さらに「I」さんによると、録画していない前半部分では、「免疫力」について述べられたとのこと。
「必ず役に立つことを言います。若いうちに失敗を恐れずにいろんなことを経験して免疫をつけることです。」とのこと。
う~ん、たしかにそうなんだけど・・。
失敗といってもピンからキリまであるだろうが、今になってもふとした時に数多くの中途半端な失敗の体験が思い出されてきて、ときどき苦~い思いをすることがあり、どうやら自分の場合は失敗が免疫になってくれなかった模様(笑)。
前述したように、幸か不幸かこれまでスケールの大きな失敗が無かったせいかもしれない。
そういえば・・、
先年の「私の履歴書」(日経新聞:1か月連載)に搭載されていた俳優の「山崎 努」さんの登場は、財界人たちのありきたりの「自慢話」とは違って「物の見方・考え方の多様性」が出色だと思った。柔軟な人間性は演技でいろんな役柄をこなしてきた賜物だろう。
その中で、山崎さんは若い頃の演技が今となってみるとあまりにも下手過ぎて見てられない、とても恥ずかしい思いをするばかりだと述べられたうえで、当時の黒澤明監督に「過去の映画を観て後悔することはありませんか」と訊ねしたら「どうして後悔すんの?、その時には一生懸命にやったんだから仕方がないじゃない、後悔なんかしないよ」との趣旨の回答があって、なるほどそれも一つの考え方だと納得されたとのこと。
どんな失敗でも「その時は一生懸命だったんだから」・・、素敵な言い訳ですよねえ。
とはいえ、ブログ主のように常々「一生懸命」じゃなかったとしたらどうすんのよ~(笑)。
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