10日ほど前に投稿したオーディオ記事「優雅な音を求めて」の中で、あえなく脱落したスピーカー「スーパー10」(英国ワーフェデール:口径25cmフルレンジ)をご記憶だろうか?
2~3日経ってから、どうもおかしいなあ・・、このユニットが落後するはずはないんだけどなあ~、昔から往生際の悪い人間だと自認しているけど、どうもスッキリしない。
で、その拠り所といえば「赤帯マグネット」の持ち主ということだけ・・、実はこれまで「赤帯」さんに裏切られたことが一度もないんですよねえ~。
というわけで、「私見」を交えてその実例を展示といきましょうかね~。
私見・・、勝手な言い分です。何しろオーディオ愛好家の数だけ私見がありますからね。
オーディオの華といえば「姿かたち」といい、その機能からいって「スピーカーに尽きる」ことに誰も異論は挟むまい。野球でいえばエースであり4番バッターである。
ここがしっかりしていないと組織的にガタガタになる、たとえて言えばドジャースから大谷選手を除いたようなものかな(笑)。
仮に「しょぼいアンプに豪華なスピーカー」 VS 「豪華なアンプにしょぼいスピーカー」のいったいどちらが絵になるのか・・、もう言わずもがなですよね。
で、これまでSPユニットに対してああでもない、こうでもないと長いこと彷徨ってきたが、近年に至ってようやく一つに収斂してきた。
それは「古き良きブリティッシュ・サウンド」である。「音」ではなくて「クラシック音楽」を聴くのであれば最適のスピーカーといえる。
スピーカーにも明らかにお国柄というのがあって、「古き良き・・」には自己主張が控えめで、思慮深くて品のいい奥ゆかしさがあるのが素敵。
ただし、「ブリティッシュ・サウンド」といっても広うござんす・・、我が家では、今は無き「グッドマン」「ワーフェデール」にとどめを刺す。「オーディオは良心的なメーカーほど早く潰れる」という典型的な好例ですからね(笑)。
で、現在愛用しているのはグッドマンでは「AXIOM80」(2ペア)、「AXIOM150マークⅡ」、ワーフェデールでは「スーパー12」(口径12インチ=30cm)「スーパー10」(10インチ)「スーパー3」(3インチ=10cm)といった具合。
で、「スーパー12」をオークションで手に入れたときの解説を再掲しよう。
出品タイトルには「水彩画のような気品あるイングランド・トーン 英Wharfedale12インチ~希少なアルニコ赤バンのフルレンジタイプ~」とあった。
イギリス Wharfedale社の12インチ ( 30cm )、フルレンジ (ウーハ-)、Super12系のユニット。前期の赤帯のアルニコ・マグネットを背負った希少なユニットです。pair での出品になります。
ただ、もともとの作りがフルレンジであるだけに、このサイズとしては、高域も比較的よく伸びています。(アメリカ系によく見受けられるワイドレンジ・ウーハ-といった感じです。)したがいまして、クロスもかなり広範囲で選ぶことができますので、2way構成も可能だと思います。
音質的には、水彩画的といいいますか、ウェットでありながらさらっとした音質が魅力的だといえます。自らをあまり主張し過ぎない、当時の、気品あるイングランド・トーンといえるかもしれません。」
「水彩画的」とは言い得て妙だと思いますね・・、やや淡白な音の中にそこはかとなく色香が漂っている感じでしょうか。
ちなみに、我が家ではこの「スーパー12」をクロスオーヴァー「100 or 200ヘルツ」に使い分けて、ウェストミンスターに内蔵しています。
ムンドルフのコイルを2個使い、100ヘルツのときは2個連結の端っこにSPコードを挿し込み、200ヘルツのときは1個にSPコードをさしこむ。
エッ、分かりにくい? え~い、「百聞は一見に如かず」なので画像でいこう。
これが200ヘルツでハイカットした状態~。
ちなみに、コイルでハイカットした時と、チャンデバでハイカットしたときの「低音域の重量感」、言い換えると「封じ込め感」が明らかに違う気がするのはブログ主だけだろうか・・。
それはさておき、これでオーディオの生命線ともいえる「低音域の分解能と量感のマッチングが絶妙です!」と、自画自賛しておこう(笑)。
これらを前提にして、冒頭の「スーパー10」の再起用です。
前回と違って「スーパー10」を駆動するアンプをいろいろ模索したところ、「6A3シングル」がいちばん相性が良くて、ようやく「赤帯マグネット」の名誉挽回となりました!
メデタシ、メデタシ・・(笑)
年末まであとわずか1週間余り・・、このまま年を越せるといいんだけどなあ~(笑)。