共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

秀作

2012年10月14日 17時30分58秒 | 日記
昨日、また更新をすっぽかしてしまいましたm(_ _)m。何となくダルさがぶり返してきて、またしても寝ていました。

しかし、ただボ~…っと寝ていたわけではありません。実はこれを読んで過ごしていました。《ぼおるぺん古事記(二) 地の巻》です。過日載せた《天の巻》に続く第2弾です。

《天の巻》は天地創造から、高天原を追い出された素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八叉蛇(やまたのおろち)を退治して、出雲の須賀に居を定めるところまででしたが、《地の巻》では大国主命(おおくにぬしのみこと)が主人公です。因幡の八上比売(やがみひめ)のところに、異母兄弟である八十神(やそのかみ)達に味噌っかす扱いされながら一緒にプロポーズをしに行くところから始まって、八十神達に殺されかけた大国主命が根堅洲国(ねのかたすくに)の素戔嗚尊のもとに赴いて、数々の試練を乗り越えて素戔嗚尊の娘の須勢理比売(すせりひめ)を妻として連れ帰り、数多くの神々を産み育てながら、最終的に高天原から遣わされた建御雷神(たけみかづちのかみ)に国譲りするところまでが描かれています。

先ず、とにかく素戔嗚尊がとことん正確悪い!(笑)文章に関係ないところでも、大国主命にちょくちょく要らんことをしています。アンタも人の親になったんだから落ち着け…という換言は、この人(神?)には通用しないようです。

そして…全体を通して思うのは、原典で読んでいた時から思っていましたが、大国主命って本当に可哀想な人(神だって…)だなぁってことですね。若い時には異母兄弟に味噌っかすにされた上に殺されかかり、やっと八上比売と結ばれたと思ったら根堅洲国から連れ帰った須勢理比売を怖がって因幡に逃げ帰られちゃったり、少名比古那神(すくなびこなのかみ)と苦労の末やっとこさいい感じに作り上げた国を、上から見ていた天照大御神から『譲れ』と迫られたり…もうシッチャカメッチャカです。

普通だったら「もう!私の人生って何でこうなるのっ?!ど~してっ?おせ~てっ!ε=(T皿T)」って言いたくなっちゃいます。ただ、「国を譲る代わりに、天にも届くような立派な社を建てて下さい」と頼んで建てた御社の図は、今ではすっかりお馴染みになった『天の御舎(あめのみあらか)』が描かれています。これだけ立派なものを造ってもらえたということで、終わりよければ…ということにしましょうか(君が決めることぢゃないけどナ…)。

残るは《海の巻》です。いよいよ天孫降臨の場面になります。11月発刊ということで、今から楽しみです。
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