共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

愉しきヘンデル

2012年10月11日 19時31分06秒 | 日記
冒頭からお詫びです。土曜日から5日間、久しぶりに更新をすっ飛ばしました。申し訳ございませんm(_ _)m。

実は土曜の朝からめまいがするほど具合が悪くなって、その後水曜日まで何でかんで教室がなかったのをいいことに、ひたすら天井を見つめておりました。本来はブライダルの仕事があったり、その後行こうと思っていたところがあったりしたのですが、そういった連休の予定は、敢えなく流れ去って行ってしまいました…(T_T)。

それにしても困ったのが、連休中ですから病院が開いていないのですよ。だからって、じゃあ救急車呼んで無理やり…行くほどのことなのか?他に必要な人に回らなくなっちゃうんじゃないか?…などと、一人天井を見つめながら悶々としていたのであります。

火曜日になってようやく『自力で』病院に行ってみたら、腎機能が一時的に異常をきたしたことが原因で軽い脱水症状になっていたらしく、本来排出されていかなければいけないものが血中に巡ってしまっていたのがいけないのではないかということで、その場で点滴を受けたらかなり改善されました。なので入院はせずに、薬を処方してもらって帰って来ました。

ただ、何となく漂う倦怠感には抗えず、気付けばその後水曜日までズルズルと寝ていたら…今日になってしまったというわけでございます。

そんな自堕落な時間はそう長く続くものではなく、今日になったら教室がスタートしました。お陰様で、それだけ自堕落にしていたのと薬が効いてきたために体調もだいぶ回復してきましたので、今日からまた真面目に仕事をしようと思います。

で、復帰一発目ということで何を載せようかと考えたのですが、先週に引き続き教室内でBGMとしてかけているCDを載せてみました。やはりDENONから出ている、ヘンデルの《ヴァイオリン・ソナタ集》です。ヴァイオリンはチェコの巨匠ヨゼフ・スーク、チェンバロは同じくチェコの名手ズザナ・ルージチコヴァーです。1975年、フランス・トゥールでの録音です。

内容的なものについてはまたしてもウィキペディアにお任せするとして、このCDを聞いていると、もともとヘンデルのこの作品群がバッハのものと違って楽しいタッチの曲で構成されていることもあるのですが、とにかくこの二人がニッコニコしながら愉しんで演奏している光景が目に浮かんできます。

勿論、ただ愉しいばかりではありません。何とあの大作曲家A.ドヴォルザークを曾祖父にもつというヨゼフ・スークが奏でる1710年製の銘器ストラディヴァリウス《レスリー・テイト》の音色は艶やかで、ルージチコヴァーのノイペルト・チェンバロは、時に軽やかに、時に荘重に、そしてあくまでも華やかにスークに寄り添います。チェンバロがここまで装飾的に演奏すると、ともするとヴァイオリンの邪魔をしがちですが、彼女の演奏は決してそんな野暮なことは致しません。

これからの爽やかな風の時期にピッタリあうと思います。価格も¥1、200とお買い得なのでお勧めです。
コメント
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