今日の15時にテレビで、天皇陛下が御自らのお気持ちを表明する特別番組が放送されました。御覧になられた方も多いかと存じます。
今上陛下におかれましては齢80を超えられた中で、国事行為や公的行為、宮中祭祀に地方行幸といったお務めを精力的にこなしておいでです。しかし、祭祀の中には肉断ちや水ごりを伴うものもあり、御高齢の身にはお辛いものとなっているはずです。また、陛下御自身も昨年のお誕生日の会見で、祭祀や御公務の中で手順を間違われたりといったことが増えているということを述べておいででした。また一昨年には心臓のバイパス手術も受けられ、御身体へのご負担も相当なものであっただろうと思われます。
そうした中で、あくまでも天皇陛下御自身の中でのお考えだったようですが、よりお若い皇太子殿下への譲位を考えておいでのようでした。それがどうした経緯で先日漏れて報道されてしまったのかは分からないようですが、報道以降憶測だけが飛び交う状況を憂慮あそばした陛下が、現在のお気持ちを御自ら国民に向けてお述べになるということで注目が集まっていました。
天皇陛下は毎日、神道の法皇として国と国民の安寧と幸せを祈っておられます。それでも災害は起きてしまうものです。陛下が御即位あそばした後にも、阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、そして先日の熊本大地震といった様々な災害が発生しています。そんな時に陛下は誰よりも心を痛められ、弱い立場や苦しい立場に立たされている人々へ思いを致し、時として寄り添って下さいます。今回のお言葉の中で
「天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした。」
という一文には涙が出ました。このような御方を元首と戴くことは、有り難いことです。
憲法に定められた中での非常にデリケートなお立場を考慮されながら、それでも御自身が感じておられることを率直に述べられた今回のお言葉を、元首と戴く我々国民も真摯に受け止めて議論を重ねていく必要性があります。今はただ、天皇皇后両陛下が日々お健やかに過ごされることを祈念して止みません。
天皇陛下 お気持ち表明(Message from His Majesty The Emperor)
今上陛下におかれましては齢80を超えられた中で、国事行為や公的行為、宮中祭祀に地方行幸といったお務めを精力的にこなしておいでです。しかし、祭祀の中には肉断ちや水ごりを伴うものもあり、御高齢の身にはお辛いものとなっているはずです。また、陛下御自身も昨年のお誕生日の会見で、祭祀や御公務の中で手順を間違われたりといったことが増えているということを述べておいででした。また一昨年には心臓のバイパス手術も受けられ、御身体へのご負担も相当なものであっただろうと思われます。
そうした中で、あくまでも天皇陛下御自身の中でのお考えだったようですが、よりお若い皇太子殿下への譲位を考えておいでのようでした。それがどうした経緯で先日漏れて報道されてしまったのかは分からないようですが、報道以降憶測だけが飛び交う状況を憂慮あそばした陛下が、現在のお気持ちを御自ら国民に向けてお述べになるということで注目が集まっていました。
天皇陛下は毎日、神道の法皇として国と国民の安寧と幸せを祈っておられます。それでも災害は起きてしまうものです。陛下が御即位あそばした後にも、阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、そして先日の熊本大地震といった様々な災害が発生しています。そんな時に陛下は誰よりも心を痛められ、弱い立場や苦しい立場に立たされている人々へ思いを致し、時として寄り添って下さいます。今回のお言葉の中で
「天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした。」
という一文には涙が出ました。このような御方を元首と戴くことは、有り難いことです。
憲法に定められた中での非常にデリケートなお立場を考慮されながら、それでも御自身が感じておられることを率直に述べられた今回のお言葉を、元首と戴く我々国民も真摯に受け止めて議論を重ねていく必要性があります。今はただ、天皇皇后両陛下が日々お健やかに過ごされることを祈念して止みません。
天皇陛下 お気持ち表明(Message from His Majesty The Emperor)