共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

謹賀新年

2019年01月01日 23時21分45秒 | ネコ(=゚ω゚=)
皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年はいろいろとありました。えぇ、本当にいろいろと…。

今年は何とか良い年にしたい!とのことで、昨年に引き続き今年も元朝参りに出かけました。昨年は鎌倉・長谷寺でしたが、今年は身近なところで厚木の隣の伊勢原市にある丹沢山系の大山に登りました。

夜も明けやらぬ午前三時頃に我が家を発ち、終夜運転をしている小田急線に乗って伊勢原駅まで向かいました。結構な人数が電車を降りて一斉に大山へ向かうバス停に走って行きましたが、私は敢えてゆっくりと向かうことにしました。

先にバス停に着いていた人たちは、停まっていたバスに押すな押すなの大騒ぎで、乗車率150%くらいの満員状態で最初のバスが出ていきました。しかし、この大山直行便バスは割りと本数が来ることを知っていた私はその後も二本ほど見送った後に来た直行便バスに一番乗りし、ゆったりと座って大山まで向かったのでありました(*^^)v。

大山ケーブル駅バス停でバスを降りてから『こま参道』と呼ばれる急な階段の続く階段の参道を抜けると、やがて目指す大山ケーブル駅が見えてきます。ここでケーブルカーに乗るためのチケットを購入しなければならない…のですが、予め本厚木駅で『丹沢大山フリーパス』を購入していた私はその列に並ぶこと無くケーブルカー駅へ。

ケーブルカーに乗ってしまえば、あとは六分ほどで大山阿夫利神社の下社にたどり着きます。階段を登って振り返ると、眼下に伊勢原市内は元より、遠く鎌倉から三浦半島に至る相模湾を眺めることが出来ます。

先ずは大きな茅の輪をくぐってから拝殿に向かって新年の祈願を行い、我が家の神棚から降ろした各神璽を納札所に納めました。そして新たな大麻と阿夫利神社の神璽を頂いてから大鳥居の横にスタンバイし、初日の出を待つことにしました。

今日は曇りがちな空模様だったので見られるかどうか微妙なラインでしたが、それでも海岸線辺りに雲の切れ間が横に入っているのが確認できたので、その隙間から見えることを期待した人たちで鳥居付近は大混雑となっていました。

やがて少しずつ空が白み始め、水平線付近が徐々に紅く染まり始めました。さぁどうなる?!と、居合わせた参拝客が固唾を呑んで見守っていると



見事な初日の出が雲間から顔を覗かせて、人々は歓声を上げたり手を合わせたり写真を撮ったりしていました。

大山阿夫利神社は、特に相模湾を航行する船乗り達から江ノ島弁天様で知られる江島神社とセットで信仰されていました。そのため、阿夫利神社の後には必ず江島神社にも参拝することとされていて、どちらか片方だけしか参拝しないと『片詣り』と言って諌められたのだとか。

その逸話を象徴するように、大山阿夫利神社下社の大鳥居越しに眼下を見渡すと、



鳥居と参道とで出来た四角形の真ん中に江ノ島が見えるようになっているのです。上の写真の画面中程にポツンと小さく写っているのが江ノ島ですが、こうして視覚的にも意味を持たせることで、昔の人は江島神社との縁を演出したのでしょう。

阿夫利神社で参拝を済ませてからケーブルカーに乗って…と思ったのですが、駅に向かってみたらものすごい長蛇の列が!

はて、どうしようか…と思ったのですが、その時居たところから歩いて下る道があることを思い出して、そちらから降りてみることにしました。ところが、これがいけませんでした。

下って行くと先が二手に別れていて、
片方は『男坂、険しい道』、もう片方には『女坂、比較的歩きやすい道』とありました。更に女坂の方には、これから向かう大山寺まで徒歩15分という記録があったので、そちらからお寺を目指すことに…したのですが、いくら『女坂』とは言えそこはかつての修験道の霊場ですから、ゴツゴツとした自然石で出来た階段が連なる十分に険しい道だったのです。

手摺りを使い、膝を庇い、ヒイヒイ言いながら急角度の石段を降りていくと、やがてお香の薫りが漂い、読経の声が聞こえて来ました。さぁもう一踏ん張り!と気合を入れて道を下り、



ようやく大山寺まで辿り着きました。

こちらでは秘仏本尊の鉄(くろがね)不動明王を参拝し、我が家の仏壇から同道した不動明王像に御分霊を頂戴しました。これでいつでも我が家で大山寺のお不動様を参拝することが出来ます。

その後ケーブルカーで降りて来て、またこま参道を歩いて下り、二本ばかりやり過ごしてバスで帰ってきました。本来ならば厚木に戻ってから氏神様にも参詣しようと思ったのですが、足がガタガタでどうにもならないので今日は失礼させて頂きました…。

今年もこんな感じで緩〜くスタートすることとなりました。こんな具合にくだらないことからどうでもいいことまで徒然に書き散らかして参りますが、本年も拙ブログを宜しくお願い申し上げます。
コメント
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