今日は3月11日、あの東日本大震災発生から12年目を迎えます。
警察庁の発表によると、東日本大震災による死者の数は宮城、岩手、福島県のほか、東京都など9都道府県で合わせて1万5900人に上っています。また、行方不明者の数は今でも2523人に上っています。
行方不明者の捜索には、これまで延べ70万人もの警察官が投入されてきましたが、死者や行方不明者は去年の3月から人数が更新されていません。また、53人の遺体について身元の特定ができておらず、警察庁は引き続きDNA型鑑定や遺体の特徴を精査するなどして広く情報提供を求めていく…とのことです。
厚木市でも震災発生時刻の14時46分に防災無線の放送があり、歩道で立ち止まって黙祷を捧げる人の姿も見受けられました。私も、我が家の仏壇に線香をあげて合掌しました。
そして、何の因果か今朝午前5時13分に
千葉県北西部と
北海道日高地方とで、ほぼ同時刻に地震が発生しました。まるであの震災からほとぼりが冷めつつある日本国民の心に揺さぶりをかけるかのような未明の地震に
『何も今日起こらなくても…』
と、改めてあの日の恐怖を思い起こさせられた人も多かったのではないでしょうか。
3月11日という日は、日本人にとって決して忘れてはならない日です。はからずも今朝起きた地震をきっかけにして、我々は今一度自身の身の回りの防災対策を見直す必要性に迫られています。
今日は震災関連で亡くなられた全ての御霊に、サミュエル・バーバー作曲の《弦楽のためのアダージョ》を送ります。この静謐な音楽に寄せて、全ての犠牲者の御霊の冥福と、行方不明者の一日も早い発見を祈ります。
合掌。