いやぁ素晴らしい!
今日、甲子園球場で春の高校センバツ野球の決勝戦が開催され、神奈川代表の東海大相模高校が優勝しました。同校優勝は2011年以来、10年ぶり5度目とのことです。
10年ぶりの優勝というのは、ちょっと意外でした。何ならわりとちょくちょく出場している印象があったのですが、蓋を開けてみれば前回の優勝から10年もの月日が流れていたのですね。
大分明豊高校との決勝戦は正に両チームの意地と意地とのぶつかり合いとなりましたが、2対2の同点で迎えた最終回に満塁から小島大河捕手がサヨナラ勝ちをもぎ取るという、実に劇的な展開となりました。因みにサヨナラ勝ちでの優勝は、2016年の奈良・智弁学園以来5年ぶりとなるそうです。
今大会の東海大相模高校は、かなり厳しいカードの中での戦いとなりました。特に準決勝では強豪天理高校とぶつかりましたが、粘り強い試合展開の末に2対0で勝利を収めました。
今大会の目玉は何と言っても
東海大相模のエース石田隼都投手でしょう。今大会では29回と3分の1を投げていずれも見事無失点に抑え、優勝選手にも選ばれました。
勿論、石田投手に頼りっきりになってしまうこと無く、東海大相模の選手全員が一丸となって試合に臨んだ結果の勝利でしたし、準優勝となった明豊高校ナインも素晴らしい闘志を見せ、名勝負を繰り広げてくれました。高校野球を観て泣いたのは久しぶりです。
2年ぶりの開催となった今大会は、とにかく異例ずくめでした。限られた人数での開会式、関係者全員に事前検査の義務付け、打楽器以外の演奏が禁じられて事前に収録した録音を流しての応援…どれも戸惑うようなものばかりでしたが、それでも球児たちは思いっきり野球ができることの幸せを噛み締めていたことでしょうし、応援する側も甲子園球場に居られることに感慨深いものを感じていたでしょう。
何となく殺伐とした気分にさせられるニュースが跋扈している中で、実にいいものを見せてもらいました。優勝した東海大相模の選手たちは勿論、準優勝となった明豊の選手たちも胸を張って故郷に帰ってほしいと思います。