今日、小学校勤務の中で久しぶりに音楽的な業務がありました。中高学年の音楽の授業で邦楽器に親しむ内容があって子どもたちに箏を実体験させることになり、隣接する中学校から
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/d7/314c29eca242779b903c7c41cadcf588.jpg?1613129918)
箏の実機を十面借り受けて音楽室においたのですが、その調弦の微調整を依頼されたのです。
かつて私の祖父が箏や三味線を嗜んでいたので、何度か触ったことはありました。ただそれも何十年も昔の話なので出来るかどうか若干の不安が否めませんでしたが、実際に楽器を目の前にしてみると意外と幼少期の記憶が蘇ってきて、何とか調弦することができました。
実際の授業では生田流のお琴の心得のある先生が指導役となって、全員に『さくらさくら』を体験させることになりました。
初めて間近に見る箏に始めはおっかなびっくりだった子どもたちも、先生のお手本を見ているうちに徐々に興味を持ってきた様子でした。それでも、実際に爪を装着しての実演は緊張感の漂うものとなりました(汗)。
それでも、こうして実際の邦楽器に振れる機会を得た子どもたちは幸せだと思います。今はまだ分からなくても、いずれ彼らの人生の中で
『自分たちは貴重な体験をした』
ということが分かる日が来るでしょう。
来週も引き続き箏の授業があるそうで、その時にもまた調弦を頼まれました。子どもの頃にはあまりよく分かっていませんでしたが、今にして思えば何でも体験しておくものだと感じると共に、その経験を私にさせてくれた祖父に改めて感謝したのでありました。