昔はほとんどの人が野良で暮らしました。
野良とは野と田畑です。
野良仕事をしたり、のらくらしたりして生活しました。
のらくらの語源は知りません。
のらはぬらぬらした状態を意味する「ぬらり」から、くらは急変とかとらえどころがないことを意味する「くらり」からきた言葉かもしれません。
都人(みやこびと)から地方の人を見ると地方の人は怠けて遊んでいるように見えたので怠けて暮らすことをのらくらと言うようになったと考えても面白いと思います。
奈良時代から平安時代にかけて主に東国から送られ九州の要地を守った人のことを防人(さきもり)と言いました。
防人が父母妻子と離れた悲しみや恋慕の情などを歌った防人の歌は万葉集に数多く残っています。
野良の生活の方が楽しかったようです。
現代、都市部では人々は動き回ります。
のらくらしていると遅れをとり、職場にいられなくなります。
遊びだって宗教活動だってボランティア活動だって何だってほかの人の動きに合わせて動き回らないと仲間からはじき出されてしまいます。
不良仲間のことをのら友達と言いますが、実際は不良仲間になったってのらくらできません。
その結果、精神を病み、家に閉じこもっている人が増えています。
それなら地方で野良仕事をしたり、のらくらしたりして生活することを考えてみてもいいのではないでしょうか。
私は、都市部で生活していますが、幸い庭がありますので、庭仕事をしたり、庭でのらくらして暮らしています。
にわくらしています。