金融機関本店の高大な建物と現在の金融危機はあまりにもちぐはぐしています。
昔は金融機関が信用があることを示すためには高大な本店が必要とよく言われました。
今は高大な本店があっても金融機関に信用はありません。
高大なビルは空を小さくします。
ビルとビルの谷間は暗く、そこを強風が吹き抜けます。
この谷間は今は先進国の象徴です。
金融機関が数多く存在する国ではバブルが膨張し、そのバブルが破裂します。
そして社会が暗くなり、そこを人枯らしが吹き抜けます。
本来金融機関は社会のために存在しますが、金融が大きくなりすぎますと、目的を忘れ、自分(金融機関)が存続するために存在するようになり、収益主義になります。
ハイリスクハイリターンを追求します。
どうしても投機的になります。
投機になります。
そして本当に失敗します。
先進国、中進国、後進国といっても直線上の位置ではなく、円上の位置のような気がします。
見方を変えると後進国の後ろに先進国が位置します。