
曽我梅祭り流鏑馬神事(2010.2.11)
2月11日小田原市曽我で梅祭り流鏑馬神事が行われました。
曽我は梅林がよく知られています。
また鎌倉時代の仇討ちで有名な曽我兄弟の育った地で、ここに兄弟の墓があります。
町は鎌倉時代に盛んになった流鏑馬を曽我の鎮守の神に奉納し、曽我の繁栄を祈っています。
小田原市は観光としてこの神事を支援しています。
私は流鏑馬を見たことがなかったので、この日は曇りあるいは雨と予測されていましたが行ってきました。
御殿場線の北曽我で下車し、御殿場線沿いにその東側を数百m南に行くと御殿場線と梅畑の間に水田があり、会場になっていました。
来る途中見た梅はどれも幹が大変太く、白い花をいっぱいつけ、長い歴史を感じました。
通常曽我梅林と呼ばれる場所はこの会場のさらに南にあります。
12時頃に会場に着きました。
水田の中、御殿場線沿いに直線の農道が数百mあり、砂がかなり厚く敷いてありました。
農道の東側の水田にはブルーシートが敷いてあり、観客が歩いたり、腰を下ろしたりすることが出来るようになっていました。
農道の北端で神主が祝詞をあげていました。
美しい伝統的な騎馬装束をまとった射手達が身じろぎもせず、椅子に座って祝詞を聞いていました。
寒いのによく忍耐すると思いました。
(社)大日本弓馬会の人達ですが、弓道や馬術が上手なだけでは駄目でまじめに流鏑馬の伝統を保存する心がないといけないそうです。
13時頃から流鏑馬が始まりました。
農道の西側農道沿いに百mぐらいの間隔で的が三つ置かれており、射手は南端から農道を北に馬を疾駆させながら、弓に矢をつがえては射、またつがえては射て、三つの的を射ます。
四人一組で二組八人が的を射ましたが、その迫力と速さと美しさに感動しました。
流鏑馬は動中静ありの美しい形ができていると思いました。
流鏑馬が始まると小雨が降り始めるという悪条件でしたが、三つの的をすべて当てた人がいました。
何と美しい女性でした。
八人の中から成績がよかった四人が選ばれ、小さな直径20cmぐらいの円形のかわらけの的を射る技(わざ)が行われました。
これは大変むずかしい技でしたが、二人が一つずつ当てることができました。
矢が当たるとかわらけは音を発して飛び散りました。
神事がすべて終わった後、射手とお会いましたが、寒さにも雨にも負けず疲れも見せず何事もなかったかのように冷静でしたので、改めてその精神力の強さに驚きました。
会場を後にして北曽我駅に歩いて行くと、途中梅のとても美しい庭のある家の方が無料で熱いおしるこをご馳走してくれました。
甘すぎることなく、おいしいおしるこでした。
心も体も暖めてくれました。