原発導入県の不幸な運命を軽くする唯一の方法

8月30日、福島県は東京電力福島第一原発事故で出た汚染土などを最長30年間保管する中間貯蔵施設建設受け入れを表明しました。
政府は永久保管場所は他県にすると約束しましたが、この約束は守られないと思います。
福島県は守られないことを承知の上で受け入れを表明したと思います。
過去の事実で政府が約束を守らないことを知っているはずだからです。

昔、福島県が原発受入れを表明した瞬間、原発敷地が放射性廃棄物永久保管場所になることは決まりました。
何故ならほかに放射性廃棄物永久保管場所がないからです。
福島県は原発受け入れを表明したとき原発敷地が放射性廃棄物永久保管場所になると予感したと思います。
人々も同様だったと思います。

いつか放射能汚染が起こることも予感していたと思います。
放射能で住めなくなるまで数十年か、数百年か、数千年かわからないが、それまでは町がお金でうるおい、いい生活ができると思ったと思います。
そして何んと数十年で不幸が訪れました。

それは違う、原発は安全と信じたと反論する人が多いと思いますが、当時でも大勢の人が原発に反対しました。
原発は危険と思っていたからです。
原発導入賛成者は、そのときはそのとき、政府に責任をとらせればいいと思って、放射能汚染が起こらないことを祈って、あるいは汚染が起こらないことにかけて導入しました。
しかし現実は厳しいものですべて裏目が出ました。
政府は責任をとれず、祈りは聞かれず、かけははずれました。

福島県以外の原発導入県も福島県と同じ運命であることを知るべきです。
唯一、被害を減らす方法は、放射能汚染が起こる前に原発廃止を決め、燃料棒、あるいは処理された放射性廃棄物を原発敷地内で永久安全保管することです。
こうすれば周辺の町まで永久保管場所になることはないと思います。
ただし、近くに放射性廃棄物が永久にあるという運命は背負っていきます。
原発を受け入れたことによる避けられない運命だと思います。

なお、放射性廃棄物を非常に遠い宇宙に捨てる技術が開発されれば運命を変えることができますが、それは非常に遠い未来と思います。
宇宙に捨てる技術は非常に開発がむずかしいと思います。
失敗して地上に放射性物質をまき散らすことが絶対ゆるされないからです。