ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

原発稼働中止は大損と思っても、中止が一番損を小さくする方法

2014年10月18日 | Weblog
日本における最初の商業用原発は日本原子力発電(株)の東海発電所(茨城県)です。
出力は17万kWと小規模でした。
1966年運転を開始、1998年運転を終了し、現在廃炉作業が行われています。
しかし廃炉によって出てくる高レベル放射性廃棄物の処理処分は未定です。
会社は使用済み燃料棒をかかえて永遠に安全管理することになります。

着工したのは1960年です。
この時点で放射性廃棄物処理処分について実行可能な計画があるべきでした。
見切り発車でした。
爾来、実に54年たったのにいまだに放射性廃棄物処理処分について実行可能な計画がありません。

今では日本にはもっと大量の放射性廃棄物を出す原発が約50基もあります。
原発を持っている電力会社はすべて処理処分に関する実行可能な計画を持っていません。
放射性廃棄物処理処分は未定ですむことではありません。
政府も原発を持つ電力会社も無責任の度が過ぎます。
いったい誰が処理処分計画をつくり、実行すると言うのでしょうか。

54年も計画づくりができなかったのですから私達の世代は出来ないと思います。
それでは子孫はできるでしょうか。
聞くところによると最近は優秀な若い人は原子力工学を専攻しないそうです。
原子力工学なら大学に入りやすいので原子力工学を専攻するのだそうです。
つまり子孫にもできないでしょう。

使用済みあるいは使用中止燃料棒をそのまま安全に冷却保管することなら現在の電力会社が原発敷地内でできます。
電力会社は原発稼働をあきらめ、できるだけ保管すべき燃料棒が少ない状態で保管に入ることが安全かつ経済的と思います。
放射性廃棄物保管は永久です。
稼働してもっと儲けようと考えると、大規模放射能漏洩を起こす恐れがあり、また起こさなくても管理すべき放射性廃棄物を増やすことになり、危険度を上げ、かつ不経済になります。
燃料棒の形での安全管理は比較的やりやすいと思います。

稼働中止は大損と思っても、稼働中止が一番損を小さくする方法と思います。