ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

青森県は放射性廃棄物永久保管県になるのか

2018年06月04日 | Weblog
青森県と言えば昔はリンゴやホタテ貝をすぐ思い浮かべますが、今は原子力施設を思い浮かべます。
昔日本は観測船として原子力船「むつ」をつくり、青森県の大湊を母港としました。
大湊がある陸奥湾はホタテ貝の養殖で有名です。
漁業関係者は放射能による海洋汚染を大変恐れました。
原子力船の実験航海中、微量の放射能がもれる事件があり、やはり原子力船は陸奥湾を汚染するということになり、青森県は原子力船が大湊に戻ることを拒否しました。
原子力船は母港を失い、実用に供されることもなく、原子力船としては廃船となりました。
 
この事件で青森県は原子力施設の危険性を悟ったのかと思いましたが、六ケ所に原子力燃料リサイクル施設などを建設することを受けいれました。
排水を太平洋側に流すので陸奥湾の放射能汚染はおこらないと判断したのでしょう。
そのほか青森県は東通と大間に原発を建設中です。
いずれも排水は外海に行うということで青森県は受け入れたのでしょう。
 
しかしリンゴやホタテ貝と原子力施設はまったく調和しません。
青森県に存在する原子力施設はすべて不調です。
原発は建設・稼動反対が強く、六ケ所は問題が発生し続けて今だに完成していません。
動いているのは使用済み核燃料の中間貯蔵施設だけで、これももう容量に限界が来ています。
 
最近になって関西電力が中間貯蔵施設に出資する交渉をやっていることがわかりました。
関電の3原発から出る使用済み核燃料をそれぞれの原発施設内で保管することが限界に来ているのでしょう。
使用済み核燃料の中間貯蔵はすでに実績があるということで青森県は増設に応じるのでしょうか。
 
日本が原発廃止を決めているなら、使用済み核燃料は今後増えません。
しかし原発稼動の方針です。
使用済み核燃料は増える一方です。
使用済み核燃料の処理処分がむずかしくなります。
青森県の使用済み核燃料中間貯蔵施設は永久貯蔵施設になる恐れが出てきました。
 
大規模使用済み核燃料貯蔵施設の永久安全管理は非常にむずかしいことです。
青森県は現在の貧困に負けていないでしょうか。
未来計画ができていないのではないでしょうか。