
奥多摩の美しい杉林
林業が消え、農業も衰退中の日本で山間部の村が残ることはむずかしいと思います。
山間部の使われなくなった畑に植林することを最後の仕事にして亡くなった老人のドキュメンタリーを見たことがあります。
木を植えて家の周りを飾り、最後の人生を楽しんでいた姿に感動しました。
山間部の農業については無理に継続しなくてもいいと思いますが、林業については政府や資本家は真剣に復活を考えてほしいと思います。
あまりにも日本が山林を軽視するので、それならと中国が山林を買いに来ていると聞きます。
私は木工が好きで、机、椅子、本箱、棚、台、濡れ縁などは自分でつくります。
昔はラワンをよく使いました。
これはいい材料でした。
近年はホームセンターからラワンが消え、パインが売られています。
しかしパインは時が経つと割れる、ささくれ立つなど品質が悪くて使いたくない材料です。
ラワンが消えた頃、国産の杉がホームセンターで売られていたのでこれで本箱をつくったことがあります。
柔らかい、弱いなどの問題があるのではないかと心配しましたが、構造を注意すれば意外に丈夫にできるので杉を見直しました。
木目、暖かさなどは日本人の好みに合っていると思います。
ところが最近は近くのホームセンターに杉が置いてありません。
林業が崩壊しているため杉が十分市場に出回らないからでしょう。
戦後山に植えすぎて今は花粉症で嫌われている杉ですが、有効活用を考えないのは大変な損失です。
林業を復活させることは必ずや日本のためになると考えます。
日本は山林にもっと目を向けるべきです。
なお農業もそうですが、林業も会社による近代経営が必要です。
個人経営ではなく、組織経営が重要です。
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