★ 政府がキエフを「キーウ」に呼称を変更した。メディア各社もこれに倣っている。慣れ親しんだキエフを変えるのは残念だが、言葉は民族のアイデンティティだというから仕方がない。(東京も昔は江戸だったしなぁ)
★ 昨夜は映画「マルモイ」(2020年)を観た。日本統治下の朝鮮半島。創氏改名、朝鮮語の厳禁と皇民化が進んでいる時代。朝鮮語を残そうと官憲に隠れて命がけで辞書を編纂した人々の物語だった。日本でも、戦後、ローマ字化が検討されたと聞く。その時、もし公用語が英語になっていたら、果たして今の日本はどうなっていただろう。
★ さて、日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 犯人たちの部屋」(講談社文庫)から北森鴻さんの「瑠璃の契り」を読んだ。
★ 店舗を構えず、自分の鑑定眼を頼りに骨とう品を売買する旗師の話。旗師・宇佐美陶子はふと立ち寄った北九州の酒店で、瑠璃ガラスの切り子椀に出会った。ぞんざいに扱われていた器だったが、その技に陶子の触手が動いた。調べるうちに、その器には、作家のある思いが込められているのを知る。
★ 素人にはなじみの薄い業界の話だが、そうであるゆえに面白かった。モノとの出会いにも因縁めいたものがあるようだ。
★ 昨夜は映画「マルモイ」(2020年)を観た。日本統治下の朝鮮半島。創氏改名、朝鮮語の厳禁と皇民化が進んでいる時代。朝鮮語を残そうと官憲に隠れて命がけで辞書を編纂した人々の物語だった。日本でも、戦後、ローマ字化が検討されたと聞く。その時、もし公用語が英語になっていたら、果たして今の日本はどうなっていただろう。
★ さて、日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 犯人たちの部屋」(講談社文庫)から北森鴻さんの「瑠璃の契り」を読んだ。
★ 店舗を構えず、自分の鑑定眼を頼りに骨とう品を売買する旗師の話。旗師・宇佐美陶子はふと立ち寄った北九州の酒店で、瑠璃ガラスの切り子椀に出会った。ぞんざいに扱われていた器だったが、その技に陶子の触手が動いた。調べるうちに、その器には、作家のある思いが込められているのを知る。
★ 素人にはなじみの薄い業界の話だが、そうであるゆえに面白かった。モノとの出会いにも因縁めいたものがあるようだ。