じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

貫井徳郎「崩れる」

2022-04-13 23:18:31 | Weblog
★ NHK-BS「星新一の不思議な不思議なドラマ」第2回は「生活維持省」。生きる権利と死ぬ義務。生死を決めるものは案外こういうことなのかも知れない。次回は「不眠症」。先走って原作(「ボッコちゃん」新潮文庫所収)を読んだ。どう映像化されるやら。

★ まだ4月だというのに昼間の暑さは強烈だ。しかし、明日は天気が崩れそうだし、気温も少し下がるという。まだ衣替えは早そうだ。

★ 「崩れる」ということで、貫井徳郎さんの「崩れる」(日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 犯行現場にもう一度」講談社文庫所収)を読んだ。

★ カスな男をつかんだら悲劇だ。結婚した当初の夫は芸術的才能が評価され、明るい未来が約束されているかのようだった。しかし有頂天になった夫の才能はすぐに萎んでしまい、家計は妻の不休のパートで何とか支えられる始末。働かない夫に一人息子も反抗をはじめ、しかし成長すると夫と同じような「中2病」。

★ 昼夜の労働に疲れ、夏の暑さにうんざりし、それでもねぎらいどころか、「そうめんが食べたい」などと冷房の効いた部屋で(それも窓を開けっぱなしのありさま)うつつをぬかす夫と息子に遂に妻(母親)はキレた。

★ 犯罪は憎むべきだが、この女性には同情を禁じ得ない。

★ 今野敏スペシャルは連続ドラマ編から「正義」を観た。樋口係長(内藤剛志さん)と生活安全課の氏家捜査官の友情が良い。
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