じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

歌野晶午「水難の夜」

2022-04-14 18:55:19 | Weblog
★ ドラマ「今野敏サスペンス」の「正義」のエピソード、そこでは法律で裁けない人を自らの手で裁くグループが登場していた。

★ 歌野晶午さんの「水難の夜」(日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 犯行現場にもう一度」講談社文庫所収)にも同じような訴えがあった。

★ 催眠商法で高齢者から多額のカネを巻き上げた「しあわせ商会」の女性社長が刺殺された。全身メッタ刺し。その犯行に強い憎しみが感じられた。遺体を発見したのはピザを配達してきたアルバイト。パニックになりながら警察に通報。早速、捜査が始まった。

★ この事件ではマンションの管理人が活躍する。実際、真相を解明したのはほとんどこの管理人の推理だ。作品は、警察官が(恥を忍んで)回顧録としてこの事件を語る形になっている。

★ 「民事不介入」。今回もそれが壁になっている。大きな事件でも起こらないと警察は動いてくれない。後手に回るのはやむを得ないのか。
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