★ 日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 犯行現場にもう一度」(講談社文庫)から中嶋博行さんの「不法残留」を読んだ。
★ 毎年の傑作ミステリーが収められるアンソロジー集、この巻は一気に1990年代中盤までさかのぼる。ある工場が外国人労働者の不法就労で捜索され、不法在留者が一斉に検挙された。彼らの中には単純なオーバーステイの者もいれば、そもそも入国を許可されていない密入国者もいた。その一人が、当番弁護士を依頼した。
★ 若い弁護士、京森英二は独立し、こまごました仕事をこなして事務所を営んでいた。そんな彼のもとに当番弁護の依頼が来る。他に仕事を抱え、気乗りしないが当番だから仕方なく被疑者と接見。被疑者は中国人で日本語を流ちょうに話す。彼の依頼は刑事弁護ではなく、未払いの賃金を回収してくれとのこと。一応相手に確認をするが全く相手にされず、これで自分の仕事は終わりと決めていた。
★ ところが、その被疑者が護送中に銃殺され、物語は急展開する。
★ 中嶋博行さんは弁護士をされているそうで、作品には法律関係の用語が盛り込まれている。独特の専門用語で、日頃馴染みがない世界をリアルに感じることができる。
★ 弱弱しそうな京森弁護士だが、ハードボイルドな一面も。
★ それにしても暑い。まだ桜が残っているが、初夏の様相だ。
★ 毎年の傑作ミステリーが収められるアンソロジー集、この巻は一気に1990年代中盤までさかのぼる。ある工場が外国人労働者の不法就労で捜索され、不法在留者が一斉に検挙された。彼らの中には単純なオーバーステイの者もいれば、そもそも入国を許可されていない密入国者もいた。その一人が、当番弁護士を依頼した。
★ 若い弁護士、京森英二は独立し、こまごました仕事をこなして事務所を営んでいた。そんな彼のもとに当番弁護の依頼が来る。他に仕事を抱え、気乗りしないが当番だから仕方なく被疑者と接見。被疑者は中国人で日本語を流ちょうに話す。彼の依頼は刑事弁護ではなく、未払いの賃金を回収してくれとのこと。一応相手に確認をするが全く相手にされず、これで自分の仕事は終わりと決めていた。
★ ところが、その被疑者が護送中に銃殺され、物語は急展開する。
★ 中嶋博行さんは弁護士をされているそうで、作品には法律関係の用語が盛り込まれている。独特の専門用語で、日頃馴染みがない世界をリアルに感じることができる。
★ 弱弱しそうな京森弁護士だが、ハードボイルドな一面も。
★ それにしても暑い。まだ桜が残っているが、初夏の様相だ。