じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

堂場瞬一「雪虫」

2022-04-26 17:17:36 | Weblog
★ 今夜から天気が荒れそうだ。春は瞬く間に走り去り、梅雨がもうそこまで迫っている気がする。

★ さて、今日は堂場瞬一さんの「雪虫」(中公文庫)を読み終えた。本編539ページ。なかなかの大作だった。「刑事・鳴沢了シリーズ」の第1弾だという。

★ 舞台は日本海に面する新潟県。「仏」と言われた祖父、「鬼」と呼ばれた父、鳴沢了は警察官一家の三代目として刑事の道を歩んでいる。閑静な田園地帯で起こった連続殺人事件。被害者は、戦後まもなく興隆した新興宗教の元教祖と教団幹部。捜査を進めるうちに50年前の教団内での殺人事件が浮かんでくる。

★ 鳴沢たちは苦労の末、容疑者にたどり着くのだが、50年前の事件には隠された真実があった。

★ 犯人探しと家族問題が絡んでいるのも面白かった。何よりも刑事たちが生き生きと描かれていた。スペシャルドラマを観るように楽しませてもらえた。
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