じゅんむし日記

心は急いでいる。それなのに、何も思い通りの形にはなっていかない。がまんがまん。とにかく、今できることから始めよう。

ひとり芝居

2008-06-29 | 想うこと
友人からお知らせがあり、齋藤綾乃さんのひとり芝居を見に行ってきました。
山梨県甲府市で劇団を主宰されている方だそうです。
友人は脚本を手がけたそう…うん!おもしろい!

シェイクスピア「ハムレット」のオフィーリアを通して人間の性(さが)を表現するというものでした。
人間にもしかしたら潜んでいる”破壊願望”とか、
いろいろなモチーフ(文学であったり、映像であったり、音楽であったり)を使い、人間の本性のようなものを表現していました。

会場は、
狭い美術ギャラリーです。
座布団があったり、小さな椅子があったり…窮屈…でもそれがいい!

学生時代を思い出しそうな空間です。
そして、芝居からもそんな(忘れ去られた)エネルギーを感じました。

地下室の一角で夢を語り合った日、議論した日…
人間を信じたいのに信じきれない想い…
醜い心…汚い自分…
はたまた正義感…

いろんなものがないまぜになった若き日の空間に呼び戻されたような…。

若い頃なんて、壁にぶち当たりっぱなしです。
もちろん今でも壁にぶち当たっていますが、若い時のような「あきらめきれない想い」のようなものは強くなくなりました。

でも、このひとり芝居には、あきらめきれない…というか何かに向かっていく大きなエネルギーを感じました。

表現するっていうことは素晴らしいし、
表現し続けるっていうことは難しい…。
表現者は、表現することをやめるのも難しい…。頑張ってほしいものです。

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