東山圭吾さんの本を図書館で予約しても、(予約者が多く)なかなか借りるまでに至りませんが、
それでも待っていれば借りれる時がくるもんです(-.-)
6ヶ月とか7ヶ月待てばね。
ま、あまりにも長すぎて待ってもいなかったけど。
物理学者の湯川先生ことガリレオ先生のシリーズです。
子供嫌いの湯川先生だったはずなのですが(・・?
小学5年生男の子とのやりとりがとても楽しめました。
沖のきれいな海底を、船にも乗らず潜りもせず見るという
ペットボトルのロケットを使った実験もなんだかワクワクしながら読みました。
推理小説なんですけどね。
犯人逮捕・一件落着ではない…。
事件とともに描かれる登場人物の人生の成り立ちは、説明しようのない宿命と呼ばれるものなのでしょうか。
章ごとに場面が分かれていますが、
これから先どうなるのか…というところで章が変わり、
ページをめくる手を止まらなくさせてしまうのはさすがです。
電話の話の内容まで章を分けちゃうんだもんなー(;一_一)
(ひどいひどい。眠れない)
(でも、うまい!って思った)
(そうやって、ストーリーの流れを読者の頭の中で整理させてもいるのね!)
罪を償う、背負うとはどういうことなのでしょうか。
この本のストーリーのような罪の償い方があっていいとは思わないし、
これが世の中というものなら、被害者があまりにも気の毒です。
一つの過ちが人生を変えてしまうおそろしさ。
一つの過ちで、罪のない人を犯罪に巻きこんでしまったおそろしさ。
連鎖する過ちのおそろしさ。
ひとつの決断が人生を変えてしまうなんてことは、いくつもころがっているのだけれど、
あまりにも苦しく重い運命を思う時、やるせない気持ちになります。
この結末でも読後感が悪くなかったのは、
ラスト、湯川先生の優しさあふれるひと言があったからでしょうね。
湯川先生のファンです。
(テレビでもガリレオ先生やっていたのね。知らなかった(・・;))