まず、明確にしておきたいのは、ウクライナはロシアから一方的に侵攻を受けた被害者です。そして、その被害に遭い続けて今日で3年にもなりました。
トランプがアメリカ大統領に返り咲いてから、それ自体にも違和感をいだきながらも、さらに就任直後から狂ったような大統領令の連発に唖然としていましたが、特にウクライナに絡む発言や行動には理不尽さや不条理を感じることを禁じ得ません!
そもそも、その発言や行動に至る発想や考えが短絡的で子供じみているとしか思えません。
当初、ゼレンスキー大統領との交渉でトランプがいらだっていることが報じられていましたが、いらだつこと自体アメリカ大統領の器ではないことを物語っているように思え、そのほかにもロシア寄りの発言をできたりすることも自国や自分のことしか考えていないようにしか思えません。
- 「選挙なき独裁者」←ウクライナの法律で戦時下では選挙できないことが決まっており、そもそも戦時下で選挙ができると思っているほうがおかしいです。ゼレンスキー氏は戦前に選挙で選出された正当な大統領であり、そのことは主要各国が認めています。
- 「勝てるはずもなく、始める必要もなかった戦争に突入させた」 ←事実誤認。侵略を始めたのはあくまでもロシア。また勝ち負けではなく侵略を始めたロシアは徹底的に非難されなければならず、そうでなければ国際秩序を歪ませます。
何よりもウクライナ抜きでロシアと停戦交渉(それも現段階でまだ停戦への見通しがない)をやってしまうあたりが考えられません。これまでの長い世界の歴史で築き上げてきている国際秩序をアメリカ大統領として、どう捉えているのでしょうか?その頭を疑います。
とにかくロシアが勝者になる終わり方では、その秩序を乱しウクライナで停戦はしても世界の他の場所でまた戦争が起こるでしょう。それは日本周辺でも例外ではないです。
ウクライナの皆様も早期の停戦を望んでいますが、停戦すればどんな状態・条件でも良いわけではないはずです。
そんな中、ゼレンスキー大統領はそれでも停戦を実現しようとなかなか難しい舵取りを強いられているようです。
冒頭のニュース記事も、そもそも被害者であるはずのウクライナがなぜアメリカに資源を差し出してまでのことをしないといけないのか?
しかし、背に腹は代えられないと応じる流れになっているようですが、やはりモヤモヤします。
別の報道では、ゼレンスキー氏が大統領を辞任する用意がある旨の発言をしたとのことです。
トランプはこの状態でも自国のことしか考えず、お金が絡む取引をしようとしているわけです。政治をビジネス、商売と勘違いしている政治家は日本にもいますが、その神様(それも偽物)のような存在なんでしょうかね。そんな政治家、世界のどこにも要らないです。
そして、そのようなお金の価値基準しか知らない政治家がお金でしか動かず、国際秩序や市井の人々の生活や経済を無視した判断や行動は、「やった者勝ち」の文化しか育まず、それが横行する世界になった時、それはもはや政治ではなく単に「独裁者の好き勝手」であり、秩序を失くした世界はやがて再び戦禍にまみれ、第3次世界大戦も現実味を帯びてくるわけです。
そうならないようにするためにも、今ウクライナにジョーカーを引かせないこと。そして、日本にいる我々も他人事と思わずに日本周辺でも戦禍がくるかもしれない危機感を持って声をあげるべきでしょう。
冒頭にも書きましたが、ウクライナが一方的なロシアからの侵略の被害者であることを強く認識し、国際秩序を堅持するためにも声をあげることが重要だと思います。
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