ある日、僕の手元にやってきた50ページほどのパワーポイントのデータ。
印刷しないといけないので、やってみると、12ページ目から後が出てこない。
いろいろやること30分弱。どうも12ページ目のデータだけが、プリンタ上で止まって、その後のページが出てこないことになっているようだ。
プリンタは、某一流メーカーのレーザープリンタ。(白黒の複合機)
1分間に100枚プリントできるプリンタ。
たかが、30秒ほどで終わる印刷が、30分たっても印刷できないでいる。
なぜか?
それは、印刷するデータをプリンタに送るたび、プリンタがハングアップしてしまっていたのだ。
(なので、いちいち、電源オフ&電源コードも抜く、しばらく待って、そのあと再び電源オン、ウォームアップを待つ。を繰り返さないといけない。)
さぁ、残った12ページ目。どおするか?
とりあえず、他のプリンタで印刷できるか試してみる。
まず、同じメーカーのカラーレーザープリンタ+プリントサーバーにデータを送る。
→とりあえず、出る。(そりゃ、サーバかんでるもんな。)
次に、違う一流メーカーのモノクロレーザープリンタ。
→やはり、プリンタ側からエラーが返ってくる。(最初のプリンタは、エラーすら返ってこなかった。)
どちらにしても、本来の目的を満たさないので、最初に印刷を出そうとしたモノクロプリンタのメンテを呼ぶ。
状況を説明すると、「あぁ、パワーポイントねぇー。」と一言。どうやら、よくあることらしい。
さらに、よく聞いてみると、パワーポイントはプリンタに送るデータが(バカ)デカくなることがあって、その際、(プリンタの)メモリの容量が少ないとハングアップを起こしてしまうことがあるようだ。
対処方法としては、
○プリンタのメモリを増やす。(経費発生)
○プリンタの出力の解像度を落とす。(設定できるプリンタなら)
などが、ある。
で、手っ取り早い「解像度を落とす」をやってみた。
結果、印刷できるのはできたが、データ上で描かれている図のオブジェクトなどにいくつか黒で潰れるものがあった。
プリンタのメモリを増やしてもいいのかもしれないが、ほかのアプリケーションは問題なく印刷できるのに、パワーポイントのためだけに経費をかけるのはどうか?といったところ。
最終的に、このときは、問題の12ページ目だけをPDFにして印刷、となった。(なんら問題なく完了。)
結局のところ、この方法が一番良いように思う。
今回のようなトラブルでなくても、マイクロソフト(俺は、「マイくそソフト」と呼んでいる)の「Office」の各ソフトは、印刷する場合、いろいろな問題がある。
特にフォント。
たとえば、フォントの種類や文字の大きさによっては、実際に印刷される文字の太さより細くモニタには表示される時がある。つまり、モニタに表示されているとおりに印刷されない。
普段、あまり気にされていないかもしれないが、「Windows」では、「Office」に限らずよくある話だ。
また、制作したパソコンと印刷するパソコンが違う場合、制作時に指定したフォントが、印刷するパソコン上でまったく違うフォントに置き換わる時がある。
このような問題を確実に回避するためには、PDF作成ソフトでPDFデータを作成し、そのデータから印刷するのが安心。
もちろん、PDFデータを作成するときは設定(特にフォントの埋め込み)に注意しないといけないが、逆に言えば、それさえマスターしておけばいい。
まだ、あまり世間のオフィスなどでは普及しているように思えないPDF作成ソフトだが、このような、しょうもない問題に仕事の時間を割かれることを思えば、あった方が断然、便利で有利だ。
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