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有田芳生トークイベント「統一教会と政治の関係は、どう築かれてきたのか?」 主催:隆祥館書店

2022年10月15日 23時59分59秒 | 本と雑誌
書く時間があるかな?と思っていたのですが、やはり書かねばならないと思ったので書きます。

去る10月10日(月・祝・スポーツの日←もう体育の日とか言わないんですね)、大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)で行われた隆祥館書店さん主催の、
『「統一教会と政治の関係は、どう築かれてきたのか?」 「改訂新版 統一教会とは何か」著者 有田芳生さんによるトークイベント』
行ってきました。
こちらで書いた奈良での講演会の後、さらに自分の理解を補完する上でも行っておいたほうが良いと思い行くことを決めました。
奈良はでの講演会も有意義なものでしたが、今回も非常に有意義なものでした。
最初、広島の産婦人科医、河野美代子先生も登壇されるとのことで、どのような関係があるのかわからなかったのですが、イベント冒頭の二村知子隆祥館書店代表取締役の説明でよくわかりました。
当初、有田さんだけの予定だったのですが直接聞きたいという河野先生のご希望もあり広島から来られることになったそうです!

冒頭の説明の後、早速有田さんのお話が始まります。詳細な内容は奈良の時と同様にここでは避けます。
今後の「安倍元首相銃撃事件から見えてくること。」の更新で関係してくる内容で書きたいのと、有田さん自身も今後の講演会が続くということもあります。
奈良でお話された内容と重なる部分もありましたが、イベント進行を二村さんがされていることもあり、有田さんばかりがお話されるというわけではなかったので内容に奥行きがありイベントが盛り上がった要素があります。

また後半、河野美代子先生の講演では、これまでの河野先生の産婦人科医として経歴が、未成年の妊娠や性教育に長年関わってこられたものであり、そこに立ちふさがってきたのが統一協会と統一協会の関係する団体、政治家でした。

参考動画。--------
北日本放送「KNB news every・金曜ジャーナル・”統一教会”と性教育」
報道特集「旧統一教会と政治 検証第7弾 教育現場に旧統一教会の影~信者が学校で授業~」20220917(Dailymotion)

特に性教育バッシングに関しては酷いものがあり、河野先生自身もまったく事実無根のデマを広められ名誉棄損で裁判に至った件もありました。
なかでも都立七生養護学校での事件は知的障害を持つ児童に対して行われていた性教育の内容が不適切として非難され、都教育委員会が校長・教員に対して厳重注意処分を行い、その後教育に対する不当介入として都教育委員会と都議会議員3名に対して、損害賠償を求める訴訟と校長の降格処分の取り消しを求める訴訟を起こして勝訴となっています。
しかし、さらにこの後、国政では安倍晋三氏を座長、山谷えり子氏を事務局長とする「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」が発足するなどの余波に至っています。

河野先生は身体に関する正しい知識を若いうちに知ることの重要性を訴えておられ、それによって未成年の予期しない妊娠や性感染症の予防につながるという立場で長年性教育に関わっておられるのです。
そうしたことはこの20年ぐらいにおいてネットが発達しいろいろな情報が「錯綜」する時代においてはなおさら必要であると感じますし、そもそも小中学生に正しい知識を教えるのは大人の重要な役割と僕も考えます。

そのような河野先生をはじめとする性教育に関わる皆様の熱意や努力に、統一協会の自分たちの都合しか考えない性教育バッシングは日本の教育に不利益しか与えてこなかったでしょう。性教育やジェンダーフリーの議論に日本が欧米諸国に比べ何周も遅れていることの原因にもなっていると考えることもできます。


写真左から、河野美代子先生、有田芳生さん、二村知子さん。

あと、有田さんから小ネタが。
統一協会の関連の飲料として昔から知られている「メッコール」。
実はこれ以外にもあったというお話。
文春も報じていた内容のようですが、まずハウス「ウコンの力」が2020年までハウスの委託受けて統一協会系の企業であるコスモフーズが製造していたという話。
そして、キリン「イミューズ朝の免疫ケア」は現在もこのコスモフーズがキリンからの委託を受けて製造しているという話。
どちらも体に悪いという話ではないですが、という有田さんからの話ですが、僕は消費者が購入した金額の何%は統一協会へ渡っているかもしれないというふうに推測をしました。




今回のイベントには、社民党副党首・大椿ゆうこ氏、日本共産党・辰巳コータロー氏、れいわ新選組・やはた愛氏、立憲民主党の地方議員さん(お名前失念すいません。)などの政治家の方々、あと報道機関の方も来られていたとか。

大椿氏については、ちょうど僕の座っていた座席の2人後ろにおられ、発言されていた際に間近にお話を聞く格好になったのですが、急に話を振られてもなかなか内容のある話をされ何度も頷いておりました。写真で見るより若々しくパワーを感じる方でした。左胸にされていた「Don't be silent(黙っていないで!)」(←で、合ってますか?)のワッペン、毅然さがあってカッコ良かったです。

辰巳コータロー氏については、以前から生で演説を聞く機会があり、その際にやっぱり「演説がうまい!(共産党の方って一定の演説の話し方みたいなのを感じているんですが、辰巳さんは違っていて大阪弁訛りの独特のわかりやすい話し方)」と思っていて、間近にみたら結構男前で帰られるときに「お疲れ様です。」と思わず握手してしまいました。

ま、早い話がミーハーなのでそこのところはお許しください。

最後になりましたが、今回主催された隆祥館書店さん。
今回のような本の著者と読者をつなぐイベントをもう10年以上されていて、一定の評価を得ておられ、今では出版社のほうからイベントの提案があるとか。
昨今のアマゾンや電子書籍などを原因とした書店離れに真っ向勝負を挑んでおられます。
代表取締役の二村さんは井村雅代コーチのもとでシンクロナイズドスイミングをされていた方でそのせいか背筋が伸びていて姿勢が良いですし、終始周りの方への気配りを欠かさず動いておられ「この方には人がついてくる」と思ってしまいました。
この日イベントが終わってからは所用があったので行けませんでしたが、今度は谷町6丁目のお店にも足を運んでみたいです。

しかし、この隆祥館書店さんのやり方は正攻法だと思います。
最近は本来の書店の意義を無視して、書店の中にほかの業種の店舗を入れたり、またその逆もあったりで変に世の中のトレンドを先走っている書店チェーンもあり、僕の以前勤めていた某IT系企業の正規修理店も某関係から某書店チェーンの店内店舗からのスタートでした。
アメリカのCEOも書店の中に修理店ができることを喜んだらしいですが、数年後その書店チェーン店からは撤退する店舗が続きました。
理由は言えませんが、そんなに簡単なことではなかったのです。
それに比べると、本来自ら販売している商品の作り手と読み手をつないでいるわけですから、本来書店がやるべきことだったのかもしれません。だからこそこのようなイベントが長く続いているのでしょう。

関連リンク。--------


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