中村哲さん、無言の帰国遺族や外務省関係者らが献花
襲撃の一報を聞いたときは、「大丈夫かな?」と思っていましたが、そんなに間を開けずに亡くなられたことが報じられたことを知った時には、仕事中にも関わらず「えっ!」と声を出して驚いてしまいました。
中村さんのお名前を初めて知ったのは、911後のアメリカがタリバンに対して空爆を行っていた頃だったと思います。
その後、最近はNHKのETV特集で中村さんを取り上げている番組を観ました。
「すごい人だなぁ」と思いました。
医師としての仕事の枠外でほかの団体、アフガニスタンの政府に頼んでもいいのに、「命=生きること」を優先に医師としての仕事の延長線上と捉え、自分たちでやってしまう。どんどん進行していく勇敢さ。
それもすぐに結果が出るようなたやすいことではなく、長い目で見て本当に現地の人が永続的に幸せになることを行っていた凄さ。
今の日本人が、目先の利潤や名誉、うわずった理念に翻弄されているのとはまったく違う、その逆の人間として本来の本質的なこと。うまく言えませんが、単なる国際貢献や滅私奉公とは違う、それを超えたさらにレベルの高いことを長くやられていたと思います。
昨夜も追悼番組として上記のETV特集が放映されていましたが、何よりも現地のアフガニスタン人のあふれる笑顔がそれを証明しているように思います。
そして、これも。
中村さんのひつぎ、先頭で担いだ大統領「全てのアフガン人が勇敢な男と記憶」
非常に残念なかたちでお亡くなりになられましたが、今後、中村さん亡き後、現地アフガニスタンの人々は、道半ばだった中村さんのご遺志を引き継ぎ、いやでも自立していかねばなりません。ぜひ頑張ってほしい。
そして、日本としても大変惜しい人を亡くしたわけです。
これを重く受け止めなければならないように思うのです。
いろいろ考えは及びますが、今はただ、中村さんに「お疲れ様でした。」と言うほかありません。
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次回の再放送は、12日午前0時00分。
ペシャワール会