はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

正倉院展と秋の奈良をぶらり

2015-10-28 21:23:23 | 古代史の舞台を歩く
奈良国立博物館で開催中の正倉院展を訪れました。
雨上がりの奈良のまちは、すっかり秋の気配につつまれていました。
 

混雑が予想されたので開館の1時間前から並んだこともあって、ゆっくりと展示品を見ることが出来ました。
(入場券の紫檀木画槽琵琶)

実物は、なかなか重量感のある琵琶でした。この琵琶はポスターにもなっていて、今回の目玉のようですね。ところで、この琵琶の模様ですが、どこかで見たことがあるような…。そうそう、あの高級バッグのガラによく似てますよね。

(会場から出る頃には長蛇の列が)

正倉院展に来たので、正倉院にも寄ってみました。ここを訪れるのははじめてです。そこには、想像していたよりも大きな正倉がありました。




しかし、この正倉はよく残ってくれたものです。平氏による南都焼打ちや戦国時代の大仏殿炎上にも耐えて、今の世に奈良時代の貴重な品々を伝えてくれたのですから。月並みな言葉ですが、まさに奈良時代からのタイムカプセルです。
※正倉院は外観が平日、公開されています。正倉院展の期間は土日も公開されるようです。正倉院展とちがって、ここは静かです。

正倉院のすぐそばに戒壇堂があります。戒壇とは受戒のおこなわれるところです。詳しくは書けませんが僧侶になる重要な儀式です。そのために、鑑真和上も来日したのです。歴史によれば、754年に鑑真が、大仏殿の前に戒壇を築き、聖武天皇はじめ440余人に戒を授け、翌年に戒壇院が建立されたとあります。
(均整のとれた美しいお堂です) 

堂内には四天王がまつられていました。天平時代の傑作といわれる四天王は、まことにすばらしい作品で、その迫力に見入ってしまいました。

そろそろお腹もへってきたので、昼ご飯を食べましょう。戒壇堂からすぐのところに有名なおそば屋さんがありました。(友人に教えてもらったのですが)店の佇まいからしておいしそうです。
(売り切れご免のようです)

(美味しいお蕎麦でした)

最後はお酒で締めましょう。
ならまちに春鹿という酒蔵があります。そこでは500円でグラスに5杯試飲ができます。酒好きの私としては見逃せません。


どのお酒もおいしかったです。グラスはおみやげに持って帰ることができます。

(純米吟醸封印はANAの国際線ファーストクラスで出されるとか)

秋の気配が進む中、奈良を堪能することができた一日でした。感謝。