はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

平城宮跡を走る近鉄電車

2021-01-21 19:18:55 | 古代史の舞台を歩く
まずは歴史の復習から。
710年に平城京が誕生しました。今から1,311年前の話です。
平城宮はその中心となったところです。
794年に平安京に都が遷るまで、わずか84年の短い都でした。
聖武天皇や光明皇后、藤原仲麻呂、孝謙天皇(称徳天皇)、道鏡、長屋王などが活躍した時代です。
平安京への遷都後は田畑となって土の中に眠っていましたが、最近では整備が進んでいます。


朱雀大路から朱雀門を眺めます。まるで1,300年前にタイムスリップしたようです。




朱雀門の向こうには南門が見えます。南門は現在復元工事中です。南門の奥に大極殿の建物があるのですが見えません。




その朱雀門と南門の間を近鉄奈良線が走っています。




平城宮は世界遺産に登録されています。その世界遺産の平城宮跡の中を電車が堂々と走っていきます。




近鉄奈良線が開業した頃(大正3年)は、一面の田畑が広がっていたのでしょう。




朱雀門や大極殿は最近になって復元されたものです。




朱雀門の前を近鉄電車が頻繁に走ります。




西大寺駅の方から電車がやって来ました。カーブをしながら平城宮跡を横切っているのですが、遺跡に配慮された結果だそうです。




さすがに世界遺産の中を通るのは問題なのか、最近になってやっと線路の移設が話し合われたようです。




整備が進む平城宮跡ですが、その中を近鉄電車が走る風景もいずれは見られなくなるのでしょう。




平城宮跡からは遠くに若草山を望むことができます。若草山の山焼きも近いです。




平城京は唐の長安をモデルにしてつくられましたが、遣唐使たちはこんな船で大海に乗り出して行ったのですね。




奈良時代は短い時代でしたが、歴史として一番面白い時代だと思っています。




※訪問日 2021.1.15