はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

湯浅の古い町並みをぶらり(後)

2021-02-03 19:35:15 | 知らない街をぶらり
湯浅の古い町並みを歩いています。


湯浅町は、和歌山県で唯一「伝統的建造物群保存地区」に指定されている町です。




前回、湯浅の町は醤油の醸造で栄えたと書きましたが、それは近世になってからのことです。




やはり、古くから熊野街道と関係があるようでした。




室町時代の後半に、東の丘陵地帯を通っていた熊野街道が西の海寄りに移り、町が発達したそうです。




その後も西方へと市街地が開発されて、今の古い町並みも形成されたそうです。




町並みに似合う、味わいのある自転車がありました。




古い看板も良く似合います。




「♪明るいナショナル、ラジオ、テレビ、なんでもナショナル」です。




トマス電球ですか(?)昔の看板には心癒されます。




こちらは、面白い提灯です。現役の魚屋さんでした。




古い町並みは湯浅駅から少し離れた所にあります。明治になり、近代化に伴う新しい施設や道路、鉄道などは旧市街地の周辺で進められました。




そのために、古い町並みが残されたというわけです。ちょっと複雑な思いもしますが、それはそれとして、ここが和歌山の観光に役立てばいいなと思いました。



観光に役立てばと書きましたが、「伝統的建造物群保存地区」をめざす観光客はあまりいないかもしれませんね。

全国には123箇所の「伝統的建造物群保存地区」があります。数えてみれば、私も40箇所を訪れていました。
和歌山県が1箇所とは意外でした。ちなみに大阪は1箇所で東京は0です。


<おまけです>

観光駐車場に置いてあったカプセルは津波救命艇でした。




「稲村の火」で知られる広川町は隣の町です。和歌山県の海岸沿いの町では、日頃から津波に備えていることがよくわかりました。



※訪問日 2021.1.30


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