10歳を頭とする4人の子供たちへのプレゼント。男の子2人には青い紙で、女の子2人には赤い紙で包んだ。クリスマスイブの深夜、抜き足、差し足で、そろりと外へ出た。そこは草木も凍る銀色の世界。キーンと冷たい師走の風が胸元を刺す。(さあ、サンタがきたぞ、シャンシャンシャン……)私はフライパンをすりこり木で思いっきりたたいた。ゴン!ゴン!ゴン!ジングルフライパン? の鈍い音が響いた。
あの夜の4つのびっくり顔がよみがえる。30数年がたち、一人暮らしとなった今でも、それは私の心の灯りとなっている。
宮崎県西都市 金丸洋子(68) 2018/12/20 毎日新聞
あの夜の4つのびっくり顔がよみがえる。30数年がたち、一人暮らしとなった今でも、それは私の心の灯りとなっている。
宮崎県西都市 金丸洋子(68) 2018/12/20 毎日新聞