連日の雨で、早朝散歩ができない日が続いた。久しぶりの晴れ間、やっと歩ける。いそいそと家を出る。常連の友人たちも集まり、台風がそれてよかったなどと話が弾む。いつものように輪になり、ラジオ体操へ。
突然「アレ、虹が出ている」
との声に空を見上げれば、後者の真上に大きな虹が。しかも色鮮やか。みんな見とれ、しばらく体操の手が止まる。更に二重の虹もぼんやりと。高齢者たちの集いに「よく頑張ってるネ」とご褒美を下さったのかも。体操が終わる頃にはいつの間にか消えてしまった。暑さに負けず明日もと手を振り帰路へ。
熊本市中央区 原田初枝(89) 2019/9/25 毎日新聞鹿児島版掲載