雲を通して太陽の存在を感じるというような、はっきりしない空模様のもとで、カサブランカが大輪の花を咲かせていた。そのすっきりとした顔立ちで、庭を引き立てている。今年は栄養が行き届いたせいか、花の大きさが違う。まさに「歩く姿はユリの花」である。
それにしても今年の花々は例年になくこぞって咲き誇ってくれた。丸く刈り込まれたサザンカは赤紫一色に包まれたし、オガタマも一気に開花、ニオイバンマツリも白と紫で染め上げた。おかげで我が家の庭を楽しみにしてくれる奥さんも増えた。カミさんは喜色満面である。
鹿児島県西之表市 武田静瞭(81) 2018/8/16 毎日新聞鹿児島版掲載
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