どしゃぶりの雨の夕方、S病院に駆け込んだ。「先生、一日中頭がボーッとして圧迫感があり気分が悪い……」と訴える私にその医師は「舌を出してごらん」そして横向きにされ、やおら肩に手をやりもみながら、「首、肩の凝りだね。運動をしなさい。ストレッチでもいい。マッサージを受けなさい。お風呂も一日置きに入りなさいね。薬はありません。ハイ、終わりです」。ポンポンと歯切れのよい言葉の十数分で診察が済んだ。
私は何を期待していたのだろうか。ともあれ異常なしで一件落着。雨もやみ、安心と反省を乗せて帰途についた。
宮崎市 西代節子(79) 2019/8/8 毎日新聞鹿児島版掲載
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