昭和の名作といわれる映画「幕末太陽傳」の冒頭、映画が作られた昭和30年代半ばの品川駅周辺が映し出される。その中に青く塗られた鉄の橋が現れる。唐草模様みたいに装飾されている。京急線は駅手前のカーブで速度を落とし、この橋と平行して電車は進む。
近くで見たくて、数年前に歩いて渡ってみた。橋の名は「新八ッ山橋」。たもとには東屋をしつらえたミニ公園があり、品川宿の歴史を刻んだ碑もある。
今年の箱根駅伝でも、東海道へ向かう選手たちがこの橋に沿って駆け抜けて行く姿を見た。
私の定宿はこの橋の近くだ。
鹿児島市 本山るみ子 2012/1/9 毎日新聞鹿児島版掲載
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