庭の桃の木に実がなり始めたので、妻が見に行ったところ。桃の実に細長いものがへばりついていると言う。正体はキリギリスだった。
桃の実に顔を突っ込み、それは美味そうに食べている。無理に引き離すのも不憫などと思っていたら、駆除するタイミングを逸した。彼はそれをいいことに、桃の木に居座り続け、一週間ほどであらかたの桃に穴を開け尽くすと、隣の藪に消えた。
彼が穴を開けた桃の一つを切り分けて家族で食べた。甘さは控えめだが酸味があり美味かった。来年のご逗留は遠慮申し上げたいものだと思った。
宮崎市 福島洋一(63)2018/8/2 毎日新聞鹿児島版掲載
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